表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/47

33 舞踏会②

私の登場は大きな意味をもっていた。それは、公爵令嬢である私が王太子と婚約をせず、もう一つの公爵家の者を婿に取るか、自身の家が位を与えた一族から婿を取るかのどちらかの道を選ぶという意思表示である。

これをすることによって、必然的に結婚適齢期のご令嬢で、なおかつ位の高い人となると私の推しであるメリンダ嬢が王太子の婚約者になるため、彼女が悪役令嬢としての苦悩を感じずに済む。


また、この行動によって、エルカルド様の悩みの種である寄り付いてくるご令嬢も減り、キアノ様の商会内での後継者争いも有利に進められるのだ。


(私は一石三鳥にもなる計画を思いつくなんて、頭がいいのね。それに、パートナーの現在抱えている問題をメイに調べておいてもらったことが事をいい方向に動かしたわね。)


と心の中で調子にのっていると、メリンダ嬢やマリア嬢、フルーレ嬢などのお茶会で仲良くなったメンバーが周りに集まっていた。


「お久しぶりです、皆様。」


「お久しぶりです。私、ユリア様が登場されたとき、女神が現れたのかと思いましたわ。」


「お久しぶりです、ユリア様。私もフルーレ嬢と同じことを思いました。オーラが他の人と違いましたわ。」


私の挨拶が終わると、溢れ出るように先程の登場を褒めてもらった。「ありがとうございます」と言いながら照れていると、メリンダ嬢も口を開く。


「ユリア様の微笑みが、この会場をふっと明るくしましたわ。もう天女のようでした。」


推しの声で推しの人に褒めてもらい、これ以上ないほど私は嬉しい気持ちでいっぱいだった。なので、それを少しでも表したいと思い、先程の笑みとは異なり思いのままの笑みを浮かべて、


「皆さん、ありがとうございます。そんなに褒めていただいて、とても嬉しいですわ。」


と三人の顔を見て言う。



しばらくの間四人で談笑していたが、王族が登場するときの音楽が流れ始めたので、話を中断して王族専用の入場口に体を向ける。


それから掛け声とともに入って来たのは、国王陛下と王妃殿下と 王太子殿下であった。


今宵の王太子殿下のダンスのお相手は一体誰になるのか、私的にはメリンダ嬢であると良いなと思いつつ、心をワクワクさせるのであった。


「31 久々の思考回路」の最後にエルカルドとキアノに出した手紙の内容は、ユリアが練った計画とそれに乗れば、メリットがあるということが書かれていました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ