表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/47

21 好きなように生きるとは疲れる

ユリア視点に戻ります。

私は自分の好きなように事を進めた結果、今大変忙しいことになっている。


「メイ〜。ちょっと休憩しない? 五時間ぶっ通しは疲れたよぉ。」


「お嬢様ならまだいけます。それに私は申し上げたはずです。好きなことを進めれば、その分負担が増えると。」


「いや、聞いてたし、わかってたけどさぁ。公爵と商会長の仕事ってこんなに忙しいものなの!? お父様いつも暇そうにしているじゃない!!」


「公爵様はちょっと頭のネジが数本とんでいるので、大丈夫なんですよ。」


雇い主を軽く侮辱したことへツッコミもできず、机に顔を突っ伏す。それと同時に、今までただの善意でやってきたけれど、なにも成果がないなんてことになったら、正直ぶん殴りそうだなと自身の心持ちを認識する。だから、


「私って、案外心がとても狭いのね。」


なんて軽くボケたら、メイは真面目に


「そうですね。」


と真面目な顔で返してきた。普通の侍女は、「そんなことないですわー」っていうもんじゃないの?と思いつつ、こういう侍女がいたほうがいいなと再確認する。

だけど、こんなに疲れているときにこれ以上ズケズケと言われたくないので、話題を変えることにする。


「そういえば、お父様とハリーさんはいつお帰りになるのかしら?」


話題を変えたことに気づいたのか、顔をしかめられたけれど、気づかないふりをして、ぶりっ子ポーズを取る。メイはこのポーズが苦手なのだ。


「お嬢様。そのポーズはおやめください。正直に答えますから。」


「あら〜。このポーズ結構いいと思っていたのですけれど、メイがどうしてもやめて欲しいというのならやめましょうか。で、早く教えてくださいな。メイは今どこに二人がいるのか知っているのでしょう?」


メイは昔から、どこからともなく情報を仕入れてきて、私に取捨選択をしながら教えてくれていた。

だから、お父様とハリーさんのことも知っているだろう。もうそろそろ、この仕事は疲れすぎて、まぶたが重くなっているので、早く帰ってきてもらえるとありがたいんだけど、、。という希望を胸にメイを見つめた。しかし、メイは私の希望を破壊する言葉を紡いだ。


「お二人は今、市場で楽しく買い物をしています。」


私はその言葉をきっかけに疲労がどっときて、死ぬようにカクリと寝てしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ