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♥ これは式神  作者: 雪*苺
十一日目 / 木曜日 5月2日
93/104

♥ 瀬圉家 12 / 本家 12 / 本邸 6 / 廊下


──*──*──*── 廊下


 応接室を出ると廊下なんだけど、酷い有りさまだった。


 人はないみたいだけど、壁に掛けてあって絵画の額縁が落ちている。


 割れたガラスの破片が廊下に散らばっていて、裸足だったら怪我をしていた。


 スリッパ履いててかったわ〜〜。


衛美

「( げんしょうれいるの? )」


玄武

『 式神に乗って移動する。

  先ずは本邸を出る事だ 』


衛美

「( 分かったわ )

  ──づるさん、本邸を出たら、げんが式神を用意してくれるそうです。

  式神に乗ってしょうれいる場所へ向かいます 」


厳蒔弓弦

「 分かった。

  急ごう 」


 づるさんと一緒に慎重に廊下を歩いて移動する。


 こんな一大事に走れないのって地味にイラ(イラ)してくる。


衛美

「( ──げん、応接室の結界はどうなったの?

   私が出ちゃたから結界は消えちゃったの? )」


玄武

『 当然だろう。

  えいが移動すればワタシも移動するからな。

  えいが応接室を離れれば、結界は消える。

  あれだけの大きな地震が起きても、この程度で済んでいるなら結界は必要ないだろう 』


衛美

「( そんな事はないと思うけど…… )」


厳蒔弓弦

「 ──えい、玄関だ 」


衛美

「 やっとですね…。

  普通に歩く倍の時間が掛かっちゃいましたね… 」


 玄関で脱いだ靴をひっくり返して中に入っている物を落とす。


 ガラスの破片とかは入ってないみたい。


 履いても安全なのを確認してから、スリッパを脱いで靴へ履き替えた。


 玄関を開けると、私の視界に入ってたのは外は痛ましくも酷い惨状だった。


 私は数度、生唾を飲み込みながら、暫くのあいだ外を見詰めしか出来なかった。


 少し遅れてスリッパから靴へ履き替え終えたづるさんと一緒に慎重に本邸の玄関を出た。

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