♥ 瀬圉家 13 / 本家 13 / 中庭
──*──*──*── 中庭
本邸の外は中庭になっていて、ワゴン車2台を並べた幅程の煉瓦の道を歩いて正門へ向かうようになっている。
今は地震の影響を受けた所為なのか、煉瓦で作られた道はもはや道とは言えない状態になっている。
地面が盛り上がっている場所や、陥没している場所があって、色々な花が咲いていた花壇なんてグチャグチャで見る影もない。
地面から生えている木は、折れていたり,倒れていたりして危ない。
寺社や學舎,駐車場はどうなってるのかしら??
とてもじゃないけど、怖くて見に行けない……。
別邸は玄武が結界を張ってくれているから安全だろうけど……。
玄武
『 ──衛美、式神を召喚した。
何時でも出られる 』
衛美
「( 有り難う、玄武──デカっ!!
玄武……これって── )」
玄武
『 朱雀だ。
速さは青龍に劣るが、安定性はある。
戦闘をする事になるかも知れないからな 』
衛美
「( 戦闘って…… )」
厳蒔弓弦
「 衛美、どうした?
この式神に乗ればいいのか? 」
衛美
「 あっ、はい。
朱雀──だそうです。
青龍より安定があるみたいです 」
厳蒔弓弦
「 そうなのか 」
衛美
「 背中に乗りましょう。
直ぐに出れるそうですから 」
厳蒔弓弦
「 そうだな 」
式神朱雀は弓弦さんと私が背中に乗り易いように体勢を低くしてくれる。
とても式神とは思えない程、朱雀の羽根は触り心地が良くて気持ちいい。
まるで本物の鳥みたい。
本物の鳥の背中に乗った事はないけど……。
玄武
『 ──行くぞ 』
式神朱雀の背中に乗れた弓弦さんと私を確認した玄武は、朱雀に声を掛ける。
玄武の声を合図にして朱雀が地面を軽く蹴ると空へ飛び立った。




