♥ 瀬圉家 11 / 本家 11 / 本邸 5 / 応接室 5
衛美
「( 47都道府県 × 被害者数約500人とすると──約23.500人が妖樹召喚の犠牲者になるって事よね?
大変よね、この数字って!!
何とかして妖樹の召喚を止めさせないと!! )」
玄武
『 衛美、霄囹の居場所が分からない以上、妖樹の召喚を止めさせる事は出来ない。
諦める事も勇気だぞ。
──衛美、ワタシは今、いい事を言ったと思わないか?
“ 諦める事も勇気 ” 名言だな。
衛美、家訓にしよう! 』
衛美
「( しないわよ!!
何で後ろ向きな言葉を家訓にしないといけないのよ〜〜。
各都道府県に妖樹が召喚されていくのを何もしないで黙って見てるしか出来ないなんて……。
23.500人の被害者も助けられないなんて…… )」
玄武
『 そんなに気を落とすな、衛美。
ワタシは衛美が無事なら他がどうなろうと構わないし、知った事ではない。
衛美は優し過ぎる。
少しはワタシの薄情さを見習った方がいい 』
衛美
「( 私は優しくないわよ…。
私は幼い頃から玄武と居るのよ。
少なからず私は玄武の悪影響を受けてるんだからね!
玄武には敵わないけど、私だって結構薄情でドライなんだから… )」
玄武
『 何処がだ? 』
衛美
「( 何処がって── )
──きゃあっ!! 」
玄武と思念で話してると、また揺れた。
今度の揺れは大きい!!
衛美
「 結界を張ってるのに──、なんて凄い揺れなのぉっ!! 」
衛夛
「 衛美ちゃん!!
大丈夫?! 」
衛美
「 ──私は平気… 」
厳蒔弓弦
「 結界の中でこの揺れとは──。
他の部屋は大丈夫なのか? 」
鴇胤
「 ぬぅぅぅぅう…。
こんな短時間に地震が数度も起きるとは── 」
玄武
『 衛美、弓弦と外に出るぞ。
霄囹が来た 』
衛美
「( ──えぇっ?!
霄囹が来たの?!
何で?? )」
玄武
『 さぁな。
行けば多少の話は出来るかも知れんな 』
衛美
「( ──行くわ!
文句言ってやらないと気が済まないもの!! )
弓弦さん、霄囹が来たみたいです!
私、会いに行きます。
弓弦さんも一緒に来てください! 」
厳蒔弓弦
「 分かった。
行こう。
──鴇胤様,喜芳様,衛夛君、衛美と私はこれで失礼します 」
衛夛
「 ──はぁぁぁあっ?!
こんな地震の中、オレの衛美を連れて何処に行くつもりだよ! 」
衛美
「 衛夛…。
心配しないで、衛夛。
この地震を起こしてる張本人が来てるから会いに行くだけよ。
地震を起こさないように文句を言ってくるわ! 」
衛夛
「 文句って、衛美ちゃん── 」
衛美
「 お祖父様,伯父様──、霄囹に会って来ます! 」
衛夛
「 霄囹って誰だよ、衛美ちゃん!! 」
衛美
「 ガツンと文句、言って来ますから!
弓弦さん、行きましょう! 」
弓弦さんと私にしか見えない玄武と一緒に応接室を出た。




