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♥ これは式神  作者: 雪*苺
十一日目 / 木曜日 5月2日
91/104

♥ 瀬圉家 10 / 本家 10 / 本邸 4 / 応接室 4


衛美

げんは『 地獄絵図より酷い事になる 』って言ってます。

  ようっていう花が咲く迄の期間は約1ヵ月──。

  ようが散って、ようっていうみのってから地面に落ちる迄の期間は約半年──。

  地面に落ちたようからようが生まれて、ようは餌になる生物を探し求めて街中を徘徊して回るそうです。

  ようみのったら、避難させないと大変な事になります。

  ようを倒せるのは、ほうりきを使える陰陽師と退魔師だけです。

  ほうりきの使えない人達は、早目に安全な場所に避難させた方がいいです。

  今の内に避難場所の確保や食料,物資,資源の手配と調達をした方がいいです。

  日本全国にいる祓い屋でようを討伐する為の討伐隊みたいなチームを編成したり──、今から出来る事は早目に取り掛かった方がいいです 」


鴇胤

「 …………≪ ≫だけではどうにも出来ん。

  よし、先ずは県内の陰陽師御三家,退魔師御三家,ふつ魔師御三家の当主へ連絡だ。

  緊急招集後、ようじゅの件と今後について話し合わねばならん 」


喜芳

「 そうですね。

  御三家への連絡後、県内にあるそれ以外の祓い屋の当主へも連絡をさせます。

  えいは次期当主達へ緊急招集を呼び掛けるように。

  招集場所と日にちは──── 」


鴇胤

「 ワシは県内と県外にる現役を退しりぞいた隠居仲間(元当主達)へ連絡するか。

  政界に顔の利く奴もなんにんるからな。

  なんとかなるかも知れん 」


衛美

「 ──お祖父様!

  私の話を信じてくれるの? 」


鴇胤

「 当たり前だ。

  えいはワシの可愛い孫娘だ。

  それにづる君もるしな。

  えいを生まれた時からってくれているげんの言う事を疑ったりもせんよ 」


衛美

「 お祖父様!

  がとう、お祖父様(////)」


鴇胤

「 だがな…ワシの隠居仲間(元当主達)や現当主,次期当主達が話を信じてくれるとは限らんぞ。

  日本全国に散らばる≪ ≫の本家と分家には全面的に協力要請を出すが、≪ ≫総本家の当主が、どのような判断をされるかも分からん 」


衛美

「 ≪ ≫総本家??

  お祖父様、うちが≪ ≫の総本家じゃないの? 」


鴇胤

「 各都道府県には本家が置かれていてな、うちは47本家ある中の1つに過ぎんのだ。

  うちは●●●県内にある分家を纏める役目を担っている為、本家と呼ばれているに過ぎん。

  分家を纏める47の本家を纏めるのが≪ ≫総本家になる 」


衛美

「 そ、そうなんだ…。

  じゃあ、≪ ≫総本家が信じてくれなくて、動いてくれなかったら、ほかの本家も分家も動いてくれない──って事になるの? 」


鴇胤

「 有りるな。

  総本家から圧力を掛けられれば、本家も身動きが取れなくなる。

  本家は勿論、分家も総本家の命令には逆らえん 」


衛美

「 そんな……。

  それじゃあ、日本中にある祓い屋の総本家に信じてもらわないといけない──って事になるの? 」


鴇胤

「 まぁ、そうなるな。

  えいが作ってくれた2種類の資料は役に立つ。

  この資料を大量に刷り、緊急招集に応じてくれた出席者へ配布する。

  ●●●県で分家を纏める本家の当主達が、この資料を持ち帰り、全国の本家を招集させて会議を開くだろう。

  本家会議で決まった事を総本家へ上げれば、総本家がどう対応するか今後の方針を決断する 」


衛美

「 …………緊急招集に応じてくれた出席者達が、資料を持ち帰ってくれても、全国の本家へ緊急招集を掛けて本家会議を開いてくれるとは限らないのよね?

  資料を廃棄される可能性だってある… 」


鴇胤

「 それも有りる。

  他県の本家が今後、どう判断し、動くのかワシにも分からん。

  せめて、この県内だけでも出来る事はしたいが、≪ ≫にも限界がある。

  力不足を補う為にも、県内中にあるほかの祓い屋の本家からの協力が不可欠となるが──、協力をられるかどうかは分からん… 」


衛美

「 意外と複雑なのね…お祖父様…。

 ( げん、どうしたらいいのかしら? )」


玄武

『 どうもしない。

  話もして、資料も渡した。

  それで終わりだ。

  あとの事はときつぐよしえいに任せればいい。

  6:4を忘れるな。

  祓い屋家業では、出過ぎる釘は折られて抜かれる。

  必要以上に女が前へ出るのもくない。

  どうしても “ でしゃばりたい ” と言うならば、時機を見極める必要がある。

  時機がるまで目立つ事は控え、なすべき事を最優先で取り組む事だ。

  下手に目を付けられても面倒だからな 』


衛美

「( 1番目立つ事をしちゃうげんを言っちゃうのね…。

   じゃあ、これから私はどうするべきなのかしら? )」


玄武

『 決まっている。

  大学を中退して、【 せいげんの退魔所 】で働けばいい。

  依頼と平行しながら、心霊スポットを巡り、じゅを回収する。

  序でに悪徳陰陽術師とようを討伐すればいい 』


衛美

「( 悪徳陰陽術師とようは序でなのね…。

   ようじゅを召喚したしょうれいはどうするの?

   放っとくわけにもいかないでしょ? )」


玄武

『 放っとけばいい。

  向こうから勝手にを出してるからな。

  しょうれいに関しては此方こちらからはなにもしない。

  無視しとけばいい 』


衛美

「( 無視って……。

   500人近い国民を誘拐して、誘拐した500人近い国民の命を奪って、活きのいい霊魂たましいを餌にして、ようじゅを日本に召喚した悪い奴なんでしょ!

   そんな奴を無視なんてしてほんにいいの?? )」


玄武

『 構わない。

  るかも分からないしょうれいを探し回るのは無駄な行為だ。

  向こうからさせればいい。

  なければないで構わない 』


衛美

「( 構うでしょう〜〜。

   それにしても、ほんとうに日本中にようじゅを召喚させるつもりなのかしら?

   ようじゅ1本を召喚するのに500人近い犠牲者を出してるのよ。

   日本中になると…… )」

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