♥ 瀬圉家 9 / 本家 9 / 本邸 3 / 応接室 3
衛美
「 衛夛──、じゃあ… 」
衛夛
「 いいよ。
ソイツ専用のプラチナカードを登録をして、発行するよ。
だから、入籍なんて早まらないでよ! 」
衛美
「 衛夛、有り難う!!
衛夛、大好き♥ 」
衛夛
「 う、うん…(////)
( はぁ〜〜〜……。
何で衛美ちゃんと姉弟なんだろう…。
出来るならオレが衛美ちゃんと夫婦になりたいよ…。
≪ 厳蒔家 ≫の男子なんかにオレの衛美が凌辱されて汚されるかもしれなんて──、気が狂いそうだっ!!
本当に何で選りに選って下半身ビンビン一族の野郎なんだよっ!!
人選ミスだよ、ばぁば〜〜〜、恨むからなっ!! )」
衛美
「 良かったですね、弓弦さん♪ 」
厳蒔弓弦
「 …………有り難う、衛美…。
{ あまり無茶な事は言わないでほしい。
心臓に悪い… }」
衛夛はまた両手で髪を掻き毟り出した。
衛夛は髪を掻き毟るのが好きなのかしらね??
衛美
「{ ──御免なさい。
玄武の案なんです。
『 入籍する 』って言えば、衛夛が折れてカードを発行してくれるんじゃないかって──。
上手くいって良かったです }」
厳蒔弓弦
「{ 玄武の入れ知恵なのか… }」
衛美
「{ 本当に入籍するわけじゃないですから、安心してください }」
厳蒔弓弦
「{ そうか… }」
玄武の案だって事を伝えたら、弓弦さんは少し安心したみたい。
やっぱり、いきなり「 入籍します 」なんて言われたら、流石の弓弦さんも驚いて冷静でいれなくなちゃうわよね…。
でも、玄武の作戦は玄武の思惑通り成功した。
衛夛は弓弦さんがスポーツジムで使えるプラチナカードを用意してくれる事になった。
地震が起きて、妖樹なんて物騒極まりない植物が召喚されて、大変な状態になってる状況下で何時スポーツジムを利用出来るか分からないけど、何でも早目がいいよね!
直ぐにはカードの発行なんて出来ないだろうし。
衛美
「 これで何時でもスポーツジムを利用出来るようになりますね♪ 」
厳蒔弓弦
「 そ、そうだな… 」
少しだけ弓弦さんの笑顔が引き吊ってるように見えるのは気の所為かしらね?
弓弦さんと衛夛と話していたら、時間なんて直ぐ過ぎちゃうわね。
20時を知らせる時計の音が鳴ると、応接室のドアが開いた。
元当主でありながら、未だ絶大な発言力と権力を持つお祖父様と現役バリバリMAX祭りな現当主の伯父様が入って来た。
お祖父様と伯父様がソファーに腰を下ろして座る。
鴇胤
「 待たせたな、衛美。
衛夛、お前は此方に座りなさい 」
衛夛
「 はい… 」
お祖父様に呼ばれた衛夛は嫌そうに返事をすると渋々ソファーから腰を浮かせて立ち上がる。
名残惜しそうに私を見ながら、お祖父様と伯父様の座る向かいへ移動した衛夛は、伯父さんの左横にあるソファーへ腰を下ろして座った。
鴇胤
「 ──衛美、玄武はどうした? 」
衛美
「 玄武なら私の後ろに居ます。
今日は実体化しません 」
鴇胤
「 そうか…。
2人揃って正装しているのには何か意味があるのか? 」
衛美
「 玄武から『 着ていくよう 』にって言われたから… 」
鴇胤
「 そうか…。
──して、話したい事とは何かな? 」
衛美
「 玄武から教えてもらった事を伝えたいと思って、玄武に監修してもらって資料を作ったの 」
私は持っていた6冊の資料をお祖父様と伯父様の前に出す。
因みに資料の原本は玄武が直々に保管してくれている。
6冊の資料は原本をコピーして纏めたもので、衛夛の分も渡したから、弓弦さんと私の分の資料はない。
まさか衛夛まで一緒に話を聞くなんて思ってなかったのよね…。
鴇胤
「 ──ほほう…。
これを衛美が書いたのか! 」
資料を手に持ってペラペラと捲りながら、お祖父様が感嘆の声を上げる。
感心されちゃったみたい。
私は玄武が教えてくれた内容を、お祖父様,伯父様,衛夛に向かって話し始める。
私の至らない所は退魔師の視点から弓弦さんがフォローしてくれる。
玄武も足りない所は助言してくれる。
玄武の姿が見えてないお祖父様,伯父様,衛夛には、私が一生懸命話しているように見えているのか、真剣な表情で話を聞いてくれている。
真面目に話を聞いてもらえるのは有り難いけど、これじゃあまるで──飢えて餓死しそうで殺気だってて、お腹を空かせた3匹の人喰い虎に睨まれている小兎になった気分……。
半端なく恐怖いんですけど!!
衛夛が居たって別にいいじゃないの!
実体化した玄武に話してもらいたいわ!!
どうして衛夛の前で実体化するのを嫌がるのかしら…。
未だ話が終わっていない最中に応接室が揺れた。
玄武が張ってくれている結界のお蔭で揺れは大した事なくて、応接室には被害は出ていない。
衛美
「 ──地震っ?! 」
厳蒔弓弦
「 未だ余震は続いているようだな 」
鴇胤
「 一体なんだ、この地震は!! 」
現当主
「 衛美ちゃん、この地震も妖樹が起こしているのかい? 」
衛美
「 ──そうみたいです。
応接室には玄武が結界を張ってくれているので、揺れが小さくて済んでます。
応接室から出ると揺れは大きいです。
玄武が言うには妖樹が次々に召喚されているみたいです。
各都道府県に1本づつ召喚するつもりかも知れない──って、玄武が言ってます 」
鴇胤
「 都道府県に1本だと?!
冗談じゃない!!
妖魔とやらが生まれる樹が日本全国に召喚されると言うのか!?
──そんな事になったら日本はどうなるっ!! 」
「 ごもっともだわ~~ 」と私も思います。




