♥ 瀬圉家 4 / 別邸 4 / リビング 4
玄武は同様の式神を増加させれる術式を発動させて、式神辰と式神酉を大量に増やしたみたい。
私には式神の姿は見えないから、玄武が声で教えてくれる。
霊観が強くないと式神は見えないみたいなの。
霊観が弱い人や、霊感のある人にも式神は見えないみたい。
野良式神が取り込んで実体化したのに関しては、霊観の弱い人にも、霊感の強い人にも見えるみたい。
霊感の弱い人には、実体化した野良式神は見えないけど、良くない何かは犇々と感じるみたい。
私は玄武に守護られてるから、式神の姿は全く見えないし、何にも感じない。
大量の式神達はリビングの窓を通り抜けて四方八方へ偵察に向かったみたい。
これと言ってする事のない私は、弓弦さんの代わりに図書館の本を返しに行く事にした。
玄武が転移陣を使ってくれるから、図書館へ言っても直ぐに戻って来れる。
弓弦さんに提案してみたら、「 有り難う、衛美,玄武。助かる 」って言ってくれた。
玄武と私が居ない間に、本邸のお祖父様の電話番から私宛に電話が掛かって来るかも知れない事を弓弦さんに伝えて、電話が鳴ったら出てもらえないかお願いした。
弓弦さんは快く引き受けてくれて、私はホッとした。
私は弓弦さんが持ち帰った7冊の本を両手で抱えた。
玄武が転移陣を発動してくれる。
リビングから私の姿が消える。
もちろん、見えない玄武も一緒にね!
図書館に7冊の本を戻して、玄武と一緒に別邸のリビングへ戻って来た私はTVを付けっぱなしだった事に気付いた。
でもまぁ…居なかったのは、ほんの10分程度だったし……問題はないよね??
厳蒔弓弦
「 衛美、戻って来たんだな。
風呂を沸かしておいた。
先に入っていたらどうだ? 」
衛美
「 弓弦さん、有り難う御座います。
そうですよね、何時、話が終わるか分からないですもんね 」
弓弦さんが厚意で沸かしてくれたお風呂へ先に入らせてもらう事にした。
私はリビングを出て、階段を上がって、2階にある寝室へ入って、新しい下着と私服を持つと、寝室を出て、階段を駆け下りたら、洗面脱衣室へ向かった。
そうそう、洗面脱衣室へ入る前には必ず、玄武には洗面脱衣室の外で待ていてもらう事にしている。
玄武は式神だから、人間の裸なんて見ても何とも思わないらしいから「 気にするな。漬け物石だと思えばいい 」とか言われるけど、私は女の子だから気にするの!
トイレの時もそう。
ドアの外で待っていてもらうだけなのに、玄武はまるで土砂降りの中、飼い主から捨てられる子犬みたいな目をして、私を見詰めて来る。
止めてほしい。
四六時中、玄武と一緒にいる私にだって、最低限のプライベートは必要なんですからね!
玄武に “ 待て ” をさせて私は洗面脱衣室へ入った。




