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♥ これは式神  作者: 雪*苺
十一日目 / 木曜日 5月2日
86/104

♥ 瀬圉家 5 / 本家 5 / 別邸 5 / ダイニングキッチン 1


──*──*──*── ダイニングキッチン


 づるさんが作ってくれたしい料理を食べながら、今夜お祖父様と伯父様に話す内容と同じ事を実体化しているげんづるさんに話してくれる。


 づるさんはげんの話を聞きながら驚いているみたい。


 まぁ…そうよね?


 今まで自分が信じていた事が「 千年以上前のしょうれいが私利私欲為に真実を捻曲げて、隠蔽と偽装をした誤りだらけの間違った知識と情報だ 」なんて言われたら、誰だって困惑しちゃうと思うの。


 それにしても随分と酷い事をしたのね、昔のしょうれいって。


 完全に悪役じゃないのよね。


 ちなみに、げんと私がないあいだからも電話は掛かっててないみたい。


 電話番の人、お祖父様に伝えるの忘れてないわよね??


 だ2時間もあるし、大人しく待ってはみるけどね。






玄武

「 ──と、まぁ…こんな感じだな。

  今と同じ内容をときつぐと伯父に聞かせる。

  あとえいが作った資料も見てみるといい 」


厳蒔弓弦

「 分かった。

  あとで見させてもらおう。

  千年以上前のしょうれいを知っているげんの言う事だ。

  真実なのだろう。

  私は信じられるが、ときつぐ様達が信じられるかは…… 」


玄武

に関して期待はしてない。

  信じるも信じないもときつぐ達の自由だからな。

  信じなければ泣きを見るだけだ。

  さぞや見物になるだろうな。

  今から心が踊る 」


衛美

「 …………いい性格してるわよね、げんは! 」


玄武

「 そうだろう。

  もっと褒めていいぞ 」


衛美

「 褒めてないわよ!

  いやを言ったのよ…。

  イ・ヤ・ミ!! 」


玄武

「 そうなのか?

  いやを言えるとはえいも成長したのだな。

  嬉しく思うぞ。

  ──だが、まだ(まだ)だ。

  えいは全身全霊で殺意を込めたいやを湧き出る湯水のように怒濤の如くワタシにいていたからな。

  えいも毒をくなら、えいを見習え 」


衛美

「 殺意なんて込めれないわよ…。

  毒をくつもりもないし、頑張るつもりもないわ… 」


玄武

「 そうか?

  えいにはガッツと気合いが足りたいな。

  時代が違うからか? 」


衛美

「 …………育った環境の違いじゃない?

  私は別に病弱じゃないし、身体からだも不自由じゃないもの。

  ベッド生活なんて入院した時ぐらいだし 」


玄武

「 それもそうか 」


衛美

「 第一、私はえいがどんな人だったのか知らないんだからね。

  見習いようがないわよ… 」


玄武

「 それもそうだな。

  えいえいに似て可愛かったぞ。

  まるでえいひめの生き写しのようだ 」


衛美

「 生き写し…。

  ほんに?? 」


玄武

「 あぁ、ほんとうだ。

  かお姿すがたこえも生き写しだが、性格は全く違うな。

  生き写しなのは転生陣を使った影響──副作用と言ったところか。

  子供時代のが童顔で可愛くてかったな 」


衛美

しじの顔もこんな感じなの?? 」


玄武

「 転生陣を使ったのはワタシのだぞ。

  実際には大人のだがな 」


厳蒔弓弦

げん、悪徳陰陽術師から取り返すしじは遺体は大人の肉体なんだな 」


玄武

「 そうなる 」


厳蒔弓弦

「 昨夜、回収したのは遺体のどの部分だ? 」


玄武

「 左足の小指だ 」


衛美

「 足の小指……。

  そんなに小さいの?

  全部のじゅを回収するのは大変そうね 」


玄武

「 そうでもない。

  日本全国には心霊スポットと呼ばれる場所が多数あるだろう 」


衛美

「 確かにあるけど… 」


玄武

「 心霊スポットはじゅの効果を試すのに最適な場所だ。

  近くにじゅが隠されている可能性は大きい。

  危険度レベルが高ければ高い程、じゅの効果は強力だ。

  心霊スポットを巡ればじゅの回収は容易いだろうな 」


厳蒔弓弦

「 心霊スポット巡りか。

  私はあまり気が進まないが、祓い屋家業も手を付けない()()最悪な心霊スポットなら幾つか知っている。

  行ってみる価値はあるだろうな 」


衛美

「 最っ低…。

  なんで選りに選って心霊スポット巡りなんかしないといけないの!!

  私、お化け屋敷も肝試しも駄目なのにっ!! 」


玄武

じゅを回収しての遺体を集める為には必要だ。

  えいないと始まらない。

  安心しろ、えいにはなにも見えない。

  じゅが近くにあれば、頭の中は大惨事になるだろうが大丈夫だ 」


衛美

「 ちっとも大丈夫じゃないわよぉ! 」


厳蒔弓弦

げんえいじゅの共鳴を弱らせる方法はないのか?

  頭の中に声が響く苦痛を少しでも和らげる事は出来ないか?

  心霊スポット巡りをするにしても、なるべくえいの負担を減らしたい 」


衛美

づるさん!(////)」


玄武

「 それもそうだな。

  えいの負担を減らす方法か…。

  検討してみよう 」


衛美

「 私も心霊スポットに同行するのは変わらないのね…。

  今から気が重いわ… 」


厳蒔弓弦

げんの受けた依頼も消化しながらだからな。

  ハードになるな。

  えい、大学の単位は大丈夫か? 」


衛美

「 多分…大丈夫じゃないです…。

  下手したら大学を中退しないといけなくなるかもです…。

  私の進路ぉ… 」


玄武

なにが進路だ。

  えいの進路は既に決まっている 」


衛美

「 決まってる??

  どんな進路よ? 」


玄武

づるの嫁だ。

  えいは強制的に【 せいげんの退魔所 】の正社員だぞ 」


衛美

「 強制的にって…。

  大学を中退しても、進路に悩む必要はないって事ね?

  それはがたいけど…。

  づるさんのお嫁さんになるかはだ分からないわよ? 」


玄武

「 ワタシが認めるから決定だ。

  づる以外は許さない。

  ワタシはづるを手離さないぞ 」


衛美

づるさんにも選ぶ権利はあるんだからね!

  げんから食い意地が張っ──…………昔からだったわね… 」

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