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♥ これは式神  作者: 雪*苺
十一日目 / 木曜日 5月2日
76/104

♥ 瀬圉家 3 / 本家 3 / 別邸 3 / リビング 1


──*──*──*── リビング


 朝食を終えた私は、げんづるさんと一緒に1人用のソファーに座ってTVテレビを見ていた。


 見ているのは勿論、ニュース番組。


 どうして私が普段から見ない朝のニュースを見ているのかと言うと、ルルゥアンリィへの近道が通行めで塞がれてしまっている原因を知る為だったりする。


 昨日きのうげんの転移陣を使っていたから、ルルゥアンリィへの近道が通行めになっているなんて知らなくて──、混雑している時間帯なのに店内がやけにいていたから気になったの。


 げんが「 近道が通行めされているから 」って教えてくれて、「 のニュースを見れば分かる 」って教えてくれたニュースを見ているわけで──。


 待っているけど、肝心のニュースが流れる気配はない。


 ニュースで流す程、大した事じゃなかったのかしらね??


衛美

「 ──そう言えば、私ってにベッドに入ってたのかしら?

  起きたらパジャマを着ていたし…。

  思い出そうとしても、パジャマに着替えた記憶もないし、ベッドに入った記憶もないの。

  げんなんでか知ってる? 」


玄武

えいは廃神社の裏手で泣き疲れて眠ってしまったからな。

  熟睡していたえいを寝室へ運び、でパジャマへ着替えさせ、ベッドへ入れたのはワタシだ 」


衛美

「 えっ…?

  げんが…。

  そ、そうなのね。

  がとう(////)」


玄武

「 少し重かった。

  また体重が増えたな。

  余分な脂肪は早目に減らした方がいいぞ 」


衛美

「 ──よっ、余計な御世話よ!!(////)

  えいに教えてもらったスポーツジムにかようんだから!! 」


玄武

「 そうか?

  1日坊主で終わらなければいいがな 」


衛美

「 笑ってんな!!

  今に見てなさいよ!!

  余分な脂肪なんてぐに落としちゃうんだからね!! 」


玄武

「 楽しみにしていよう 」


 げんったらぁ、本気にしてないわね!


 今に吠えずらかかせてやるんだから!!


厳蒔弓弦

「 ──げん、あの事はえいに教えなくていいのか? 」


衛美

「 あの事??

  づるさん、“ あの事 ” ってなんですか? 」


厳蒔弓弦

「 廃神社で “ 声が聞こえる ” と言っていただろう。

  その原因が分かったんだ 」


衛美

「 えっ?!

  ほんですか?

  ──げん、原因が分かったなら教えて! 」


玄武

えいが知りないなら教えるが… 」


衛美

げん

  渋るなんて珍しいわね。

  どうして渋るの? 」


玄武

「 渋ってはいない。

  …………づるに聞いたが、えいの頭の中に声が響いていたそうだな 」


衛美

「 う、うん…そうよ…。

  ずっと聞こえていて気がなりそうだったわ… 」


玄武

えいじゅと共鳴していた 」


衛美

「 え…?

  共鳴…??

  どうして私が悪徳陰陽術師の作ったじゅと共鳴なんてするの?

  私、じゅなんて昨日きのうまで知らなかったわよ 」


玄武

「 そうだな。

  ワタシも知らなかった…。

  じゅの材料に行方知れずになっていたの一部が使われていた事はな… 」


衛美

「 へ…??

  の一部??

  の一部って……なに?? 」


厳蒔弓弦

えいげんから聞いているのだろう?

  千年以上も前に京の都をしゅする為にしじみずからも式神となった話を 」


衛美

「 …………確かに聞いた事はあります。

  確か…シ●ン●ンみたいなからだの長い金色の龍に姿を変えた──とか。

  知らないあいだなにものかに遺体を掘り起こされてしって──、行方知れずのまま……とか。

  遺体が盗まれちゃったから、式神のこうりゅうから霊魂たましいが切り離されちゃって、生まれ変わるようになった──とか? 」


玄武

「 偉いな、えい

  忘れずに覚えていたか。

  褒めてやろう 」


衛美

「 そりゃどうも…。

  えぇと──、げんの話だとしじの一部って言うのは…… 」


玄武

「 珍しくさっしがいな。

  偉いぞ、えい


衛美

げん……私の事、馬鹿にしてるぅ?? 」


玄武

「 してない。

  感心しているだけだ。

  昨夜、廃神社の裏手にある古井戸の中から回収したじゅの効果は術式で消した。

  じゅはガラクタになった。

  材料に使われていたの一部は術式で分離し、麒麟にらせている。

  再度、盗まれたり悪用される事はない 」


衛美

「 …………ずっと行方知らずだったしじ──前世の私の遺体が、悪徳陰陽術師の手中にあって、悪用されてるって言うの??

  じゅっていうのを作る為に使われてるの?? 」


玄武

「 そうだ。

  悪徳陰陽術師の総本山がにあるかはワタシにも分からないが、日本全国で悪用されているじゅを回収しようと思う。

  の遺体は返してもらう 」


厳蒔弓弦

「 私も手伝う事にした。

  依頼の中に、今回のように人知れずじゅが使用されているケースがあるかも知れないからな 」


衛美

づるさん…… 」


玄武

ちなみにだ、えいに拒否権は無いからな。

  えいなければワタシは移動が出来ない。

  えいは強制参加だ 」


衛美

「 それ、ひっどい!!

  …………でも、そうよね…。

  今は遺体だけど、千年以上も前は前世の私の身体からだだったわけだし……、真相を知っちゃった以上は知らん顔なんて出来ないわよね?

  ひとさまの遺体を勝手にじゅに使うなんて、気持ち悪い事はぐにでもめさせないと!!

  悪徳陰陽術師なんて、ギッタギタのメッタメタに痛め付けてお仕置きしてやりましょ!! 」


玄武

「 心配するな。

  の遺体を取り返したら、跡形も無く消滅させる 」


厳蒔弓弦

「 頼もしい限りだな 」


衛美

「 あっ、そうだわ。

  “ のろわれた家 ” のあくりょう退治はどうなったの?

  私はずっと眠っていたんだから、どうなったのか知らないのよね 」


玄武

「 秒で解決させた 」


衛美

「 ……は??

  秒で??

  どういう事なの?? 」

◎ 訂正しました。

  づるさん、 “ あの事 ” ってなんですか? 」─→ づるさん、“ あの事 ” ってなんですか? 」

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