♥ 瀬圉家 3 / 本家 3 / 別邸 3 / リビング 1
──*──*──*── リビング
朝食を終えた私は、玄武と弓弦さんと一緒に1人用のソファーに座ってTVを見ていた。
見ているのは勿論、ニュース番組。
どうして私が普段から見ない朝のニュースを見ているのかと言うと、ルルゥアンリィへの近道が通行止めで塞がれてしまっている原因を知る為だったりする。
昨日は玄武の転移陣を使っていたから、ルルゥアンリィへの近道が通行止めになっているなんて知らなくて──、混雑している時間帯なのに店内がやけに空いていたから気になったの。
玄武が「 近道が通行止めされているから 」って教えてくれて、「 明日のニュースを見れば分かる 」って教えてくれたニュースを見ているわけで──。
待っているけど、肝心のニュースが流れる気配はない。
ニュースで流す程、大した事じゃなかったのかしらね??
衛美
「 ──そう言えば、私って何時の間にベッドに入ってたのかしら?
起きたらパジャマを着ていたし…。
思い出そうとしても、パジャマに着替えた記憶もないし、ベッドに入った記憶もないの。
玄武、何でか知ってる? 」
玄武
「 衛美は廃神社の裏手で泣き疲れて眠ってしまったからな。
熟睡していた衛美を寝室へ運び、でパジャマへ着替えさせ、ベッドへ入れたのはワタシだ 」
衛美
「 えっ…?
玄武が…。
そ、そうなのね。
有り難う(////)」
玄武
「 少し重かった。
また体重が増えたな。
余分な脂肪は早目に減らした方がいいぞ 」
衛美
「 ──よっ、余計な御世話よ!!(////)
衛夛に教えてもらったスポーツジムに通うんだから!! 」
玄武
「 そうか?
1日坊主で終わらなければいいがな 」
衛美
「 笑ってんな!!
今に見てなさいよ!!
余分な脂肪なんて直ぐに落としちゃうんだからね!! 」
玄武
「 楽しみにしていよう 」
玄武ったらぁ、本気にしてないわね!
今に吠えずらかかせてやるんだから!!
厳蒔弓弦
「 ──玄武、あの事は衛美に教えなくていいのか? 」
衛美
「 あの事??
弓弦さん、“ あの事 ” って何ですか? 」
厳蒔弓弦
「 廃神社で “ 声が聞こえる ” と言っていただろう。
その原因が分かったんだ 」
衛美
「 えっ?!
本当ですか?
──玄武、原因が分かったなら教えて! 」
玄武
「 衛美が知りないなら教えるが… 」
衛美
「 玄武?
渋るなんて珍しいわね。
どうして渋るの? 」
玄武
「 渋ってはいない。
…………弓弦に聞いたが、衛美の頭の中に声が響いていたそうだな 」
衛美
「 う、うん…そうよ…。
ずっと聞こえていて気がおかしくなりそうだったわ… 」
玄武
「 衛美は呪具と共鳴していた 」
衛美
「 え…?
共鳴…??
どうして私が悪徳陰陽術師の作った呪具と共鳴なんてするの?
私、呪具なんて昨日まで知らなかったわよ 」
玄武
「 そうだな。
ワタシも知らなかった…。
呪具の材料に行方知れずになっていた眞小呂の一部が使われていた事はな… 」
衛美
「 へ…??
眞小呂の一部??
眞小呂の一部って……何?? 」
厳蒔弓弦
「 衛美も玄武から聞いているのだろう?
千年以上も前に京の都を守護する為に榻萠之眞小呂が自らも式神となった話を 」
衛美
「 …………確かに聞いた事はあります。
確か…シ●ン●ンみたいな体の長い金色の龍に姿を変えた──とか。
知らない間に何者かに遺体を掘り起こされてしって──、行方知れずのまま……とか。
遺体が盗まれちゃったから、式神の黄龍から眞小呂の霊魂が切り離されちゃって、生まれ変わるようになった──とか? 」
玄武
「 偉いな、衛美。
忘れずに覚えていたか。
褒めてやろう 」
衛美
「 そりゃどうも…。
えぇと──、玄武の話だと榻萠之眞小呂の一部って言うのは…… 」
玄武
「 珍しく察しが良いな。
偉いぞ、衛美 」
衛美
「 玄武……私の事、馬鹿にしてるぅ?? 」
玄武
「 してない。
感心しているだけだ。
昨夜、廃神社の裏手にある古井戸の中から回収した呪具の効果は術式で消した。
呪具はガラクタになった。
材料に使われていた眞小呂の一部は術式で分離し、麒麟に守護らせている。
再度、盗まれたり悪用される事はない 」
衛美
「 …………ずっと行方知らずだった榻萠之眞小呂──前世の私の遺体が、悪徳陰陽術師の手中にあって、悪用されてるって言うの??
呪具っていうのを作る為に使われてるの?? 」
玄武
「 そうだ。
悪徳陰陽術師の総本山が何処にあるかはワタシにも分からないが、日本全国で悪用されている呪具を回収しようと思う。
眞小呂の遺体は返してもらう 」
厳蒔弓弦
「 私も手伝う事にした。
依頼の中に、今回のように人知れず呪具が使用されているケースがあるかも知れないからな 」
衛美
「 弓弦さん…… 」
玄武
「 因みにだ、衛美に拒否権は無いからな。
衛美が居なければワタシは移動が出来ない。
衛美は強制参加だ 」
衛美
「 それ、酷い!!
…………でも、そうよね…。
今は遺体だけど、千年以上も前は前世の私の身体だったわけだし……、真相を知っちゃった以上は知らん顔なんて出来ないわよね?
人様の遺体を勝手に呪具に使うなんて、気持ち悪い事は直ぐにでも止めさせないと!!
悪徳陰陽術師なんて、ギッタギタのメッタメタに痛め付けてお仕置きしてやりましょ!! 」
玄武
「 心配するな。
眞小呂の遺体を取り返したら、跡形も無く消滅させる 」
厳蒔弓弦
「 頼もしい限りだな 」
衛美
「 あっ、そうだわ。
“ 呪われた家 ” の悪霊退治はどうなったの?
私はずっと眠っていたんだから、どうなったのか知らないのよね 」
玄武
「 秒で解決させた 」
衛美
「 ……は??
秒で??
どういう事なの?? 」
◎ 訂正しました。
弓弦さん、 “ あの事 ” って何ですか? 」─→ 弓弦さん、“ あの事 ” って何ですか? 」




