表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
♥ これは式神  作者: 雪*苺
十一日目 / 木曜日 5月2日
77/104

♥ 瀬圉家 4 / 本家 4 / 別邸 4 / リビング 2


玄武

あくりょうじゅの効果で凶悪になっていただけだ。

  じゅの効果が消えれば、弱体化したあくりょうなど大した事ないからな 」


衛美

「 そんなに弱くなったの? 」


厳蒔弓弦

「 あくまでも “ げんにとっては ” だ。

  人間の私からすれば強かった 」


玄武

「 倒せたのだからいいだろう 」


衛美

あくりょうだったのよね?

  霊媒師や除霊師みたいにじょれいしたの? 」


玄武

あくりょうとは言っても、悪徳陰陽術師が野良式神に残留思念を取り込ませたものだかなら。

  霊的存在ではないあくりょうじょれいする事は出来ない。

  迂闊にじょれいなどすれば、取り込まれた挙げ句にわれて終わりだ 」


衛美

「 ──じゃあ、霊媒師,除霊師,浄霊師がじょれいじょうれいをしてるのはなんなの? 」


玄武

「 残留思念だな。

  肉体を離れた霊魂たましいは強制的に輪廻の流れへ還るようになっている。

  霊魂たましいが現世を漂ったり、さ迷う事はない。

  現世に “ 残っている ” と言うなら、それは十中八九 “ 残留思念 ” だ。

  残留思念も人間に悪さをする力もなければ、人間をしゅする力もない。

  大抵の霊媒師,除霊師,浄霊師,降霊師,交霊師,心霊師などだ。

  そもそも、残留思念を呼び寄せたり身体からだに憑依させたりは出来ない。

  稀に〈 久遠(しん)実成(ぶつ) 〉の神芝居の時もあるが、〈 久遠(しん)実成(ぶつ) 〉のさだめられた大自然の法則を学んでいない人間には、〈 久遠(しん)実成(ぶつ) 〉の神芝居とインチキの区別が付かないものだ。

  霊媒師,除霊師,浄霊師,降霊師,交霊師,心霊師も金を取ってナンボ、儲けるのが目的の商売だからな。

  ほんとうに起きているかのように見せ、に信じさせれるのか──、術師達の腕の見せどころだ。

  見えない人間を騙すのは実に簡単だからな。

  自分は詐欺師や悪い人間には騙されない,自分は催眠術に掛からないと思っている人間程、案外に暗示などには掛か易いものだ。

  マインドコントロールされ放題のカモられ放題だ。

  見えない人間はみな、札束に見えているだろう 」


衛美

「 助けを求めてる人達が札束に見えるって……言い過ぎなんじゃないの? 」


玄武

依頼人クライアントから金を受け取っている時点で、カモとしか見てないぞ。

  幾ら迄なら搾り取れるか、すみ(ずみ)まで調べられて終わりだ 」


衛美

「 …………いやな大人の世界ね… 」


玄武

「 仕方無い。

  人間は遥か昔から私腹を肥やす為には平気で悪事に手を染めるからな。

  自分の手を汚さずに他人に悪事をさせて莫大な利益をモ手にする悪党は腐るほどる。

  カモれる者は貪られ、骨の随までシャブり尽くされ、馬車馬のように容赦無くこき使われ、使い古されたボロ雑巾のように呆気なく捨てられる。

  金,地位,名声,女を手に入れる為ならば平気で出来てしまうのが人間というものだ。

  人間は想像以上に汚く、おぞましい汚物の化身のような生き物だぞ 」


衛美

「 …………私もづるさんも人間なんだけど…。

  ま…まぁ、いいわよ…………くはないけど……。

  ──じゃあ、“ のろわれた家 ” は、もうのろわれてないの?

  あの家で暮らしてもなにも起きないの?? 」


玄武

「 当然だ。

  依頼は解決したからな 」


厳蒔弓弦

なみ団地の依頼を解決させたあとは、23時までげんが受けた依頼を解決させた。

  4時間の内に12件の依頼を片付けた 」


衛美

「 えっ…?!

  4時間で12件も…ですか??

  かなり飛ばしたのね、げん…… 」


玄武

「 そうだな。

  正午には14社から報酬が口座に振り込まれている筈だ 」


衛美

「 じゃあ…私の通帳にも大金が……(////)

  ど、どうしよう!

  なにに使ったらいいの?? 」


玄武

「 無理して使う必要はない。

  そのまま貯金していろ。

  老後はなにかとカネが掛かる。

  備えあればだ。

  未来の自分の為に貯蓄していろ 」


衛美

げんな事を言うなんて──。

  ねぇ、私は眠ってたのよね?

  4時間も私はで寝てたの? 」


厳蒔弓弦

げんが抱き抱えていた。

  別邸のリビングへ戻るまで、眠ったままのえいを両手で抱き抱えてな。

  その状態でモノノケのたぐいやあやかし(妖怪)たぐいを軽くのだから、げんには頭が上がらない 」


玄武

づるてくれたからだ。

  えいの可愛い寝顔も見放題だったしな。

  はしゃいでしまった 」


衛美

「 ………………はしゃがないでよ……。

  ね、ねぇ…今日きょうも午前,午後は図書館に行って資料本を探すのよね?

  昼食ランチはルルゥアンリィで済ませて、18時からはげんが受けた依頼を解決させるのよね? 」


玄武

「 そうだな。

  9時半には出るか? 」


厳蒔弓弦

「 私はでも出れる。

  えいはどうだ? 」


衛美

「 私、着替えてるわ!

  流石にトレーナーとジャージで出歩けないもの(////)」


玄武

「 別に構わないが? 」


衛美

「 私が構うの!

  こんな格好でルルゥアンリィへは行けないもの。

  例のニュースもやらないみたいだし、着替えてるから待ってて! 」


 1人用のソファーから腰を上げた私は、リビングにげんづるさんを残して、1人でリビングから出た。


 階段を駆け上がって、2階の寝室へ向かった。

◎ 訂正しました。

  ──じゃあ、 “ のろわれた家 ” は、─→ ──じゃあ、“ のろわれた家 ” は、

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ