♥ 瀬圉家 1 / 本家 1 / 別邸 1 / 寝室
──*──*──*── 本家
──*──*──*── 別邸
──*──*──*── 寝室
────目が覚めると見慣れた天井が視界に入った。
私は多分、仰向けになっているんだと思う。
多分、私はベッドの中に居るんだと思う。
…………私は何時の間にベッドに入ったんだろう??
首を動かしてみてから、身体も少しだけ動かしてみる。
普通に動くみたい。
私は上半身を起こしてみた。
………………お腹…空いてる……。
右手でお腹を擦ってから、私はベッドから出る。
ドアへ歩く途中に壁に掛かっている姿見の前で足を止めた。
姿見に映っているのは、見間違えるわけもなく、見慣れている私の姿──なんだけども…。
………………パジャマだわ。
………………私……何時、パジャマに着替えたのかしら??
………………パジャマに着替えた記憶がない。
衛美
「 ……えぇと……覚えてないだけで、私は自分でパジャマに着替えたのかしらね?? 」
窓から見える外の景色には見覚えがある。
私の居る此処は本家の中にある別邸──の中にある2階の寝室。
それは間違いない。
だって私の旅行用鞄が置いてあるから。
取り敢えず、私はパジャマを着替える事にした。
何を着ようかしらね?
簡単に着替えれるトレーナーでいいか。
トレーナーの下はないから、ジャージを履こう。
私はパジャマの上下を脱いで、ジャージの下を履いてからトレーナーを着た。
パジャマは簡単に折り畳んでからベッドの上に置いた。
玄武と弓弦さんは居るかしら?
壁に掛かっている時計を見たら、8時を過ぎている。
衛美
「 朝か…… 」
私はドアを開けると寝室を出た。
寝室のドアを閉めたら、階段の場所まで廊下を歩いたら、階段を駆け下りて1階へ向かった。