♥ 依頼場所 2 - 1 / 団地 / 退魔師という仕事 3
──*──*──*── 依頼場所
さっきは平地だったけど、今度は団地の中みたい。
衛美
「 玄武、此処は何処なの? 」
玄武
「 呪われた家がある団地だな 」
衛美
「 呪われた家?? 」
厳蒔弓弦
「 …………此処は異倚竝団地か? 」
衛美
「 異倚竝団地??
弓弦さん、異倚竝団地ってなんですか? 」
厳蒔弓弦
「 あぁ…ベテランの術者達が避けて通る危険区域に指定されている団地だ 」
衛美
「 へ、へぇ…。
ベテランの術者が避けて通る…………えぇっ?!
危険区域指定の団地??
此処って、そんなに危ない団地なんですか?! 」
厳蒔弓弦
「 そうだな。
私も実際に来たのは初めてだ。
空気が淀んでいるのは感じるが……、何故 “ 危険区域指定 ” されているのか分からないな 」
衛美
「 空気が淀んでる??
全然分からないです…。
──玄武、此処で何をするの? 」
玄武
「 “ 呪われた家に巣食う悪霊 ” とやらを祓う依頼だな 」
衛美
「 ……その、呪われた家は何処にあるの? 」
玄武
「 目の前にあるだろう。
この家だ。
団地には似つかわしくない随分と立派な家だ 」
衛美
「 ……嘘……よね??
この家って… “ 呪怨 ” ってホラー映画のモデルになってる家じゃないの?!
私、TVで見た事あるわよ!
“ 絶対に入ったら駄目な家だ ” って放送されてたわよ!
…………入るの?? 」
玄武
「 未だ入らない。
家に入るのは淀みの元を絶ってからだ 」
衛美
「 淀みの元?? 」
玄武
「 家を結界で囲んだ。
これで悪霊は結界の外へ出られない 」
衛美
「 淀みの元って何処にあるの? 」
玄武
「 団地の高台に廃神社がある。
廃神社の敷地内にある古井戸が淀みの元だ 」
衛美
「 廃神社があるの?
…………嫌な予感しかしないんですけど…… 」
厳蒔弓弦
「 古井戸に何かあるのか? 」
玄武
「 偵察に行かせた式神によると、古井戸の底に呪詛の施された呪具があるらしい 」
厳蒔弓弦
「 呪具…とは何だ? 」
玄武
「 悪徳陰陽術師が独自に開発した呪詛,呪術の効果を増幅させる厄介な道具だ。
弓弦が知らないのは当然だな。
正規の術者達には悪徳陰陽術師の存在すら知られていないからな 」
衛美
「 玄武、淀みの原因を作ったのは悪徳陰陽術師なの? 」
玄武
「 そうなるな。
古井戸の中にある呪具を回収すれば、淀みは晴れる。
淀みが晴れさえすれば、呪われた家に巣食う悪霊とやらも弱まる 」
衛美
「 そう…。
どうやって呪具を回収するの? 」
玄武
「 回収方法は呪具によって異なる。
先ずは古井戸に着いてからだな。
転移するぞ 」
実体化を解いた玄武は、転移陣を発動させた。
廃神社がある団地ってヤバいんじゃないのかしらね?
どうして神社を綺麗にしないで、放ったらかしなのかしら…。
廃神社だから悪徳陰陽術師に悪用されてるんじゃないの??
悪徳陰陽術師って罰当たりな事も平気でしちゃうのね…。




