♥ 依頼場所 2 - 2 / 廃神社 1 / 退魔師という仕事 4
──*──*──*── 廃神社
此処が……異倚竝団地の高台にある廃神社……。
如何にも何かが出て来そうな雰囲気満々ね…。
何も出て来ないわよね?
仮に出て来たとしても私には何も見えないんだけど……。
厳蒔弓弦
「 ……随分と酷い有り様だな…。
淀みも酷い…。
これが神社なのか… 」
玄武
「 元神社だな。
今は “ 神社 ” とは言えないな 」
衛美
「 どうして?
廃れていても神社には変わらないでしょう? 」
玄武
「 この場所には、神社には必ず “ あるべきもの ” が無いからだ。
本来 “ あるべきもの ” が祭られていない神社は、もはや “ 神社 ” とは言わない 」
厳蒔弓弦
「 玄武、一体何が無いんだ? 」
玄武
「 四魂だ 」
衛美
「 四魂??
玄武、四魂って何?? 」
玄武
「 …………はぁ…。
衛美、実践哲学の學舎で学んだ事を忘れたか? 」
衛美
「 え…??
四魂の事なんて学んだかしらね? 」
玄武
「 …………はぁ…。
覚えてないか… 」
衛美
「 ちょっとぉ!
大袈裟に溜め息、吐き過ぎよ! 」
厳蒔弓弦
「 衛美、四魂は──荒御魂,和御魂,幸御魂,奇御魂の事だ。
神社には偉人,貴人の霊の他に、必ず和御魂,荒御魂と称する本当のご神霊が合祀されて祭られている。
御霊の和御魂,荒御魂が神社の祭神だ。
この祭神がご守護され、功徳の報果を与えられる。
神社に合祀されている人格の霊には、世を造り,人を守護し,功徳の報果を与える力は決してない。
人格の霊には、何等神様としての神通力は一切ないんだ。
神社に参拝する時には、神格の和御魂,荒御魂に祈念し、合祀されている人格の霊は、その冥福をご神霊にお祈りして上げるのが、正しい神社参拝のあり方だ 」
玄武
「 ほぅ…。
弓弦は知っていたか。
衛美は弓弦を見習え 」
衛美
「 私は術者じゃないんだから、知らなくても仕方無いでしょう? 」
玄武
「 面白い事を教えてやろう。
人格を神様として神社に祭る事そのものが、神様を冒涜し、神様を蔑ろにした非礼の行いだ。
人間が勝手に[ 神 ]と僭称しても現実に、[ 神 ]としての効果が顕れ示されない事は否定出来ない事実だ。
単に人間が自己満足するだけでな。
神社か何故、火災で焼失するかというとだな、人格を神様として祭るような過ちに対する〈 久遠実成
衛美
「 そう…だったかしら?
それも実践哲学の學
玄武
「 …………はぁ…。
大事な事だと言うのに何
衛美
「 むぅ…。
今から玄
玄武
「 ──神社に参り、無事息災を祈り、寺へ参り、観音や地蔵に同じように無事息災を祈るのは、[ 神
同じものの[ 神
こうした理に合わない事柄は、思い切って止
あっち、こっちと神社や寺を拝み歩く、拝み信仰は正しい信仰の姿とは言えない。
祭
──これも実践哲学の學
衛美
「 だから、覚えてないってば! 」
厳蒔弓弦
「 [ 神様 ]と[ 佛様 ]が同義同体ならば、寺
玄武
「 死んだ人間を[ 佛
人間の霊魂は[ 神
勿論、極楽浄土で[ 佛
何
霊魂
──大体、極楽浄土を見て来
無責任にも程があるな 」
衛美
「 ……玄
今は神社の話をしてるんでしょ。
お寺の話は今しなくてもいいでしょう? 」
玄武
「 衛
優
間違った知識を吹き込まれても困る 」
衛美
「 私は≪ 瀬
玄武
「 そうか?
──何
ワタシは口出しはしない 」
衛美
「 …………信じていいのかしらね?? 」
厳蒔弓弦
「 私は信じていいと思うがな。
玄
妹を思う兄心だと思ってはどうだ 」
衛美
「 弓
◎ 訂正しました。
思い切って止
知らない極楽浄土へ、 “ 自分達の言う通




