♥ 瀬圉家 2 / 本家 2 / 別邸 2 / リビング 2
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☆ 祝 ☆ 100話です!!
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玄武
「 世間で家出,誘拐,拉致,神隠し…等と未だに行方知れずとなっている行方不明者の中には、悪徳陰陽術師の被害者も居るだろう 」
衛美
「 …………じゃあ、悪徳陰陽術師の子孫が陰陽師の中には居るかも知れないの? 」
玄武
「 そうなるな。
産まれる子供は女が産むのだから何等害はない。
至って普通の子供だ。
あくまでも身体を乗っ取られているのは術者本人だからな 」
衛美
「 そう…良かった… 」
玄武
「 どのような環境で、どのように育てられるかで人間は変わるからな。
産まれた子供が、どの様に成長するかは両親と本人次第だ 」
衛美
「 そう…なのね…… 」
厳蒔弓弦
「 式神は召喚した後も手が掛かるのだな 」
玄武
「 そうだ。
故に陰陽師は1度に何体も式神を召喚しないものだ。
多くても精々3体が人間の限界だな。
然し、霄囹は死体に憑依した状態で何百体という数の式神を召喚させた。
現代の陰陽師とは格が違い過ぎる。
四聖獣に比べれば大した事のない式神ばかりだったが、霄囹は侮れない奴だ 」
衛美
「 あの大量の式神を霄囹は制御してた──って言うの? 」
玄武
「 そうだ。
式神は暴走せず、術者である霄囹に忠実だったからな 」
厳蒔弓弦
「 手強い相手──と言うわけか。
勝てるのか? 」
玄武
「 本体を捕まえれさえすれば、どうにでもなる。
問題は何処に霄囹の本体が居るかだ 」
衛美
「 ロ●アに居るんじゃないの? 」
玄武
「 衛美、霄囹の言葉を真に受けるな。
本当にロ●アに居るとは限らない。
広いロ●アの何処に居るか分からないのに探すのか?
邪魔者になるワタシを日本から離れさせる手段かも知れないだろう 」
衛美
「 ──あっ、そう言えばそう…よね…。
じゃあ、霄囹に対しては、向こうから仕掛けて来るのを待ってる状態になるのね… 」
厳蒔弓弦
「 式神で妖魔を倒せるなら、玄武にも倒せる事になるな 」
玄武
「 当然だ。
ワタシには他愛無い事だ。
ワタシは術式を使い、全く同じ四聖獣を何百体,何万体も召喚出来るからな。
妖樹をどうにかする事は出来ずとも、妖魔を一掃する事は出来る。
妖魔にもピンからキリまで居るだろうが、何の問題ないな 」
衛美
「 …………玄武、あの鬼強い青龍や朱雀を何万体も召喚出来るって事? 」
玄武
「 そうだ。
法力を必要としないから幾らでも召喚し放題だ 」
衛美
「 ──それじゃあ、世界中で人間を襲ってる妖魔を倒す事だって出来るのね! 」
玄武
「 妖魔を倒す事は出来るが、世界中の妖魔を倒すのは無理だな 」
衛美
「 えっ……な…何で?? 」
玄武
「 ワタシは衛美の〈 守護り手 〉だ。
衛美から離れる事は出来ない。
衛美が世界中を飛び回るのか?
顔も名前も知らない奴等の為に諸々に掛かる費用を全額負担し、世界中に蔓延る妖魔を倒して回るのか? 」
衛美
「 …………そ、そうよね…。
何をするにしてもタダでは出来ないものね…。
出費を全額自己負担するなんて、今の私には無理だわ… 」
玄武
「 身の程を知り、自分には何処まで関われるのかを見極め、妥協と線引きをする事だ。
無理をしては続かない。
これから日本国内に産まれ出る妖魔の討伐ですら厳しい状況となるだろう。
“ 何とかして助けたい ” と思う衛美の気持ちはワタシにも分かる。
然し、出来る事があっても限度がある。
ワタシも万能ではない。
海外の人間と妖魔は諦めろ。
心を鬼にして切り捨てる覚悟と強さを持つ事だ。
衛美は法力を使えない弱い一般市民だという事を自覚するようにな 」
衛美
「 …………そうよね…。
…………日本以外の海外の事は、諦める事にするわ… 」
厳蒔弓弦
「 日本中を回る事も難しいだろうな。
海外から見れば狭い島国だが、日本全国を回るのは骨が折れる。
県内でも十分広い。
県外の事は、他県の祓い屋に任せれば良いと私は思う。
玄武が付いて居るとは言え、衛美が1人で背負う必要はない。
実戦経験が豊富なプロが大勢居るのだから任せよう 」
玄武
「 いい事を言うな、弓弦。
弓弦の言う通りだぞ、衛美。
県外の事は “ 丸投げ ” しろ。
良い言葉だ、家訓にしよう 」
衛美
「 “ 丸投げ ” なんて無責任な言葉は家訓になんてしないわよ!! 」
玄武
「 そうか?
名言だと思うのだがな… 」
衛美
「 何処がよぉ… 」
厳蒔弓弦
「 玄武は実体化していても術式は使えるのか? 」
玄武
「 実体化している間は術式は使えないな。
転移陣を発動する時のように、実体化を解かなければ術式を転回させる事も出来なければ、発動させる事も出来ない。
実体化すると諸々と制限され、出来る事も減ってしまう。
ワタシが直々に統括している式神を召喚する事は出来るが、それ以外の式神の召喚は出来ない。
ワタシ自身の能力も大幅に減少するからな、結界を張れても範囲が狭まる 」
厳蒔弓弦
「 結界の効力も弱くなるのか? 」
玄武
「 それはない。
効力はそのままで範囲が狭まるだけだ。
安心するといい 」
衛美
「 …………玄武は実体化すると色々と制限されて出来ない事が増えるのね。
実体化って負担になるの? 」
玄武
「 いや、負担にはならない。
ワタシとしては、なるべく実体化したくはないが、弓弦の料理を食べる時は喜んで実体化するぞ 」
衛美
「 玄武は食いしん坊だものね 」
玄武
「 心外だな。
ワタシは食いしん坊ではないぞ 」
衛美
「 何で自覚してないの? 」
玄武
「 衛美、そろそろ寝てはどうだ。
22時を過ぎているぞ 」




