♥ 瀬圉家 3 / 本家 3 / 別邸 3 / リビング 3
厳蒔弓弦
「 そうだな。
私はもう少し仕込みをしたいから起きているが、衛美は寝た方がいい 」
衛美
「 もう少し起きてます。
衛夛へ送信したら寝ます 」
厳蒔弓弦
「 そうか。
0時を過ぎると寝付きが悪くなる。
程々にな 」
衛美
「 はい、弓弦さん。
日付が変わる前には寝ます 」
玄武
「 文章は打てたのか? 」
衛美
「 もう少しで終わるわ 」
私がLINEで文章を打っている間に弓弦さんは隣のダイニングキッチンへ行って、仕込みの続きを始めたみたい。
玄武
「 ──弓弦、明日から昼食は弁当に出来るか? 」
厳蒔弓弦
「 そのつもりで仕込みをしている。
重箱でいいか? 」
玄武
「 勿論だ。
重箱は幾つだ?
ワタシは3段でも4段でも構わないぞ 」
厳蒔弓弦
「 2段だな。
1段は玄武専用に作るつもりだ。
大した弁当は作れないが、楽しみにしといてくれ 」
玄武
「 弓弦の料理は大した事がなくても美味いからな。
明日の昼が待ち遠しい 」
衛美
「 玄武……。
弓弦さんと話すならダイニングキッチンへ行ったらどうなの?
半径5m以内なら動けるんでしょう? 」
玄武
「 衛美から離れたくない。
何時また地震が起きるか分からないだろう 」
衛美
「 別邸とリビングに結界を張ってるんだから大丈夫なんでしょ?
リビングなんて結界が2重になってるし 」
玄武
「 気持ちの問題だ。
図書館のような失態は犯したくはない 」
衛美
「 失態って…。
私は何ともなかったんだから失態じゃないでしょ? 」
玄武
「 ワタシにとっては失態だ。
平和ボケをして油断していた。
衛美を危険に晒し、直に守護れなかったのだからな。
ワタシは平和ボケした腑抜けた自身を厳しく戒め、今後は衛美から片時も離れず見守護ると心に誓った 」
衛美
「 …………気持ちは嬉しいけど……、一々大袈裟なのよ… 」
玄武
「 衛美は女の子だからな、入浴と排泄だけは配慮するが後は駄目だ 」
衛美
「 …………分かったわよ。
お風呂とトイレを妥協してくれるなら、まぁいいわ…。
──あっ、着替える時も遠慮してよ! 」
玄武
「 着替えか…。
そうだな。
着替えも配慮しよう 」
衛美
「 良かった… 」
プライバシーの侵害のオンパレードだけど、玄武に関しては言っても無駄だから、絶対に譲れない部分だけ配慮してくれるなら、OKって事にした。
正直言って、実体化している玄武に見守護られるのは、出来る限り止めてほしいと思う。
気が気じゃないって言うか……、落ち着かないって言うか……、やっぱり無駄に男前でサンサムなイケメンだからかしらね??
衛美
「 ──よし!
衛夛へ送信する文章が完成したわ。
これでも簡潔にしたつもりだけど、ちょっと長いかしら?? 」
玄武
「 ワタシが確認しよう 」
私が打ち終えた文章を玄武が読み直してくれる事になった。
玄武が読んで確認してくれるなら安心ね。
玄武
「 ──良いのではないか。
良く書けている。
補足部分が何ヵ所かあるが、送信しても大丈夫だ。
補足分は明日送信する事を付け加えるといい 」
衛美
「 有り難う、玄武。
そうするわ 」
玄武が教えてくれた通りに、最後の文章を打ってから衛夛のスマホへ送信した。
私はスマホの電源を切って、スマホの充電をする事にした。
衛夛からの返信は明日見ればいいわよね?
23時を過ぎたから、私は寝る事にした。
ソファーベッドをベッドに変えて、玄武へ「 おやすみ 」と言ってから掛け布団を頭まで被った。
弓弦さんが未だ起きてるみたい。
玄武は実体化していても寝る必要はないから、朝まで起きていてくれるみたい。
誰かが起きていると安心して眠れるから不思議。
小学3年生ぐらい迄は良く玄武に実体化をしてもらって、手を握ってもらったまま寝ていたのを思い出しちゃった。
玄武は昔から今も変わらず、私に優しい。
歳の離れた過保護過ぎるお兄さん…。
玄武には、そろそろ過保護を卒業してほしいんだけど……。
無理なのかしらね??
◎ 訂正しました。
ワタシは3つでも4つでも構わないぞ 」─→ ワタシは3段でも4段でも構わないぞ 」
「 2つだな。─→ 「 2段だな。
1つは玄武専用に作るつもりだ。─→ 1段は玄武専用に作るつもりだ。




