二話
この街に来てはや数ヶ月
夏に来た僕はもう景色は雪まみれ。しかし能力?によって雪は全て溶かされている。
せっかく雪遊びしようかと思っていたのにこれじゃただのつまらない生活をくりかえしているだけ。
本当につまらない。食生活も氷を噛み締める毎日でそろそろ味編がしたいところだ。
「つまらねぇ毎日だなぁ…。ほんとなんか事件性のあるのあったけな。ニュースでも見よ。」
半年以上前から未解決事件として透明殺人事件。未だ犯人は不明です。しかし能力で考えると犯人は絞られていきます。政府はなぜ隠したがるのでしょう。そして死亡者はほぼ無個性の方が多いです。旅行に来ている方は十分に気をつけてください。特に夜中は徘徊しないようにお願いいたします。…速報です、夜中に街へ出ることが禁止される法が出るとのことです。政府曰く「犯人を捕まえるためにはまずサーマルが必要だ。そして犯人と見分けがつかないように外に出歩くのは禁止する」とのことです。しかし昼はどうするのかが問題視されているようです。
次のニュースです。今現在捜索している行方不明の子ですが旅行者であることが判明いたしました。以前前の街を破壊したであろう方がこの街にもいる可能性がございます。そのため、今現在ゲートは封鎖中。被害を増やさないよう、逃げる準備を。そしてこの街もあの街のようにならないよう。
「どうしてばれているんだ?なぜこの街を破壊しようとわかったんだ?」
そうぶつぶつ喋っているとインターホンが鳴り響いた。
「はいどちら様でしょうか。」
『すいません今お時間ありますか、警察なんですけど、あの時の夜、ここで同僚が死亡した場所であっておりますか?』
「あっていますよ。もしかして未解決事件と関わり深い話ですか?」
『よく分かりましたね。そのことなんです。どのように切り付けられたか教えて欲しくて。』
「なんか横にズバッと。綺麗にボロッと。しゃべれてはいましたけど数秒だけで。多分ですけど私を狙っていたと思うんですよね。舌打ちが聞こえましたので」
『なるほど。ご協力感謝します。…一つ思い出しました。ステータス確認してもよろしいですか?』
「いいですけど」
『無個性ですね。ということはお引越しされた感じですか?』
「そうですね、前に住んでいた所はこりゃひどくてひどくて。血眼臭かったです。起きた時にはもう。周りは赤く染まっていて。」
『前の世界に住んでいたらしいですね。雰囲気的には。あまりここでは言わなくていいですけど今後聞かれた場合あまり答えないようにしてください。崩壊させようとしている人物と一致してしまうため』
「そうなんですね。」
『何かご質問とかありますか?』
「この街に来てはや数ヶ月経ったんですけど未だ能力について意味わからなくて、ニュースとか見ると原稿がなくてびっくりしましたもん。もしかしてテレパシーとかなんですか?」
『よく聞く質問ですね。しかしながらまあこの世界、能力によって差がひどいんですよね。その差をなくして欲しいのが今の理論ですね。』
「そうなんですか…。ありがとうございます」
グサッ
『…もしかしてあなたが…?』
「気づいてたもんなんでつい」
『あなたがこの世界を変えてください。そうしないとこの街も、あの街みたいに』




