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ラグナロク  作者: ピロ
第6章 地下帝国とレンの旅立ち
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レンの覚醒 その5

「こうして姉ちゃんと一緒に寝てるとあったかいな」

「そうじゃな」

彼女は俺を包み込むように優しく抱きしめてくれた。

とてもいい匂いがして、匂いを嗅ぎながら寝ているだけで幸せな気持ちになる。

「・・・姉ちゃん」

母親に抱きしめてもらっている時のような感覚。

そんな安心感だ。



「全く、坊は甘えん坊じゃのう」



そういっているが、甘えて抱き着いてくる雷太が可愛くて自分の胸の中に抱き寄せてしまう。


「姉ちゃん。こっちに初めて見る虫がいたよ」

「本当か?どれ、童にも見せておくれ」


当たり前のように二人は手を繋ぎ、お互いの顔を見合っている。

いつしか俺は彼女といる事が当たり前になっていた。

傍から見れば年の離れた仲の良い姉弟(きょうだい)にしか見えないだろう。


「ほら、コレ見て。オラこんなの初めてみたよ」

「雷太は初めて見たのか。コレはな、異界の虫じゃ。だからお主は見たこと無いのは当たり前じゃぞ」


彼女は一柱でいることに寂しさを感じていた。

だから俺を助けてくれたのかもしれない。

俺も彼女も寂しさを埋めるようにお互いを必要としていた。


「ねぇねぇ。今度は追いかけっこしようよ」

「あぁ。童が雷太を捕まえたら、食べてしまうぞ」

「あははははは。姉ちゃんが言うとかなり怖いべ」


夜美はそう言って袴の(そで)(たすき)で縛って、追い掛ける準備をする。


「そうか?なら童が雷太を捕まえたら、ペロペロ舐めてしまうとするかのぅ」

「あはははは。何で舐めるのさ」

「それはな、雷太が甘くて美味しいからじゃっ」

そういって雷太を捕まえて抱きしめる。

「あっ!!姉ちゃんズルい。まだはじめって言ってない」

「童はそんな決まり事聞いておらぬぞ。だから童の勝ちじゃ」


互いの寂しさを埋めるように一柱と一人はじゃれ合う。

そんな平凡で幸せな日々が続いていった。




時は過ぎていく。




気付けば彼女の背丈を超えるほどに俺は成長していた。



あくる日のこと。



俺は夜美に呼び出されて、寝室に行くと部屋に御香が焚かれていた。

「姉ちゃん?」

すると夜美は天蓋の張った枕元に立っている。

いつもと少し雰囲気が違う。

優しい姉としての雰囲気ではなく、妖艶な女の色香を漂わせていた。



「雷太よ。ここに女子(おなご)は童しかおらぬでな。女も知らぬでは一端(いっぱし)の男とは言えぬよのぅ」



そういうと彼女は羽織っていた浴衣を脱ぐ。

「ね、姉ちゃん!?な、何で服さ脱いでるんだ?」

彼女の肌はきめ細かく美しかった。

そしてあまりの美しさに目を離す事が出来ない。



「妾を抱いて男となるがよい」



姉のように慕っていた彼女の肢体を目の前にすると、オスの本能が俺の子を孕ませろと下半身が脈を打つ。

だがその時、母を犯した村の男達を思い出してしまった。

「村の男達とお主は一緒ではない。童はお主だから抱かれてもよいと思ったのじゃ」

夜美はそんな俺の顔を見て、心の中を見透かしていた。

そして目の前にやってきて俺の頬を優しく撫でてくれる。

「オスとメスが交尾する行為は、子を成す神聖な行為なのじゃ。それを勘違いするでない」

そうだった。

体を重ね合う事は子孫を残こす神聖な行為だ。

その事を勘違いしてはいけないよな。

「妾を抱いておくれ」

彼女は俺を優しく抱きしめ耳元で囁く。

「姉ちゃん・・・」

ほんのりと香ってくるメスの香りが、俺の心臓が早鐘を打つ。

無意識の内に彼女を抱きしめると、俺の中の不安が無くなっていった。











俺は何度も何度も彼女を抱いた。

彼女の(なか)は暖かくて気持ち良く、彼女のぬくもりが俺を包んでくれる。

彼女の美しさにも彼女の体にも俺は夢中だった。



俺は何度も何度も彼女の中に子種を注いだ。

一つになっているのに、もっと深く、人を越えたところで更に一つになりたかった。



「本当にいいのか?童と番になっても人の赤子を抱く事が出来ぬのじゃぞ?」

「うん。オラはそれでも姉ちゃんとずっと一緒にいたい。姉ちゃんはこの世で一番いい女だからな。誰にも渡したくねぇだ」

「お、愚か者。そんなこと言われると恥ずかしくなるではないか」

一緒に住んで分かった事だが、姉ちゃんは凄く可愛らしい人だ。

何万年という歳月を生きているのに、全くスレていない。

俺を包み込むような大人なセリフを言ってはいるが、恥ずかしくて顔がずっと真っ赤だ。

その愛らしさを見る度に心がキュンと締め付けられる。

そして夜美の可愛らしさに胸が締め付けられると、前立腺も締め付けられて何度でも彼女の中に射精した。



こんな可愛い人、ほって置けるはずがない。

未来の自分は未来の選択肢があるかもしれない。

でも姉ちゃんは俺だけの女だ。

何度生まれ変わっても、ずっとずっと俺のものだ。

誰にも渡さねぇ。







こうして俺は夜美と夫婦になった。







夜美は群体神だ。

彼女の産んだ白蛇が蛇神になり、彼女の元に戻った蛇神が、夜刀神の一部となって力を得る。

獣の神が支配した世界では彼女は圧倒的だった。

人の神が今世の世界を支配するまでは、最強を誇っていたシステムだ。

分裂して役割分担することが出来るから、マルチタスクで、今でもかなり有能なシステムと言える。



そのおかげもあって家事や色々なことを、他の蛇神達がやってくれている。

そして俺と夜美は四六時中体を重ねあっていた。





夜美は人の子は産むことが出来ない。

自分の子を抱き上げてみたい思いもあるが、夜美は蛇神だ。

彼女は神であり、一人でも卵を産むことは出来る。

だが夜美は少しでも俺との子を欲しがった。

卵は同化した他の蛇神の子宮に移して産ませ、夜美と情事に耽って彼女の中に俺は精子を注ぎ続ける。





そうしている内に俺は夜美と同化を始めた。





いつしか俺は巨大な白蛇の中に入り込んでいて、夜美の姿をした蛇神達に囲まれている。

彼女達も夜美の一部なのだ。

大勢の夜美に囲まれて更に俺は興奮した。

「童にも雷太の子種をおくれ・・・」

右手で夜美を抱きしめ、左手でも夜美を抱きしめる。

夜美の腰を打ち付けて夜美が発するメスの匂いに快楽のボルテージを上げて行く。

抱えた夜美は耳元で愛を囁いて、俺の口は夜美の乳房を吸い、乳首を転がした。

甘美な声は上からも下からも聞こえ、夜美達も快楽に溺れて行く。

俺は夜美の膣に同化し、俺も夜美達も全身が愛液に包まれて全身が性器のようになっている。

気付けば夜美の肉林に囲まれて、俺は彼女達を孕ませ続ける種馬になっていた。



だがそれが嫌ではない。

快楽に溺れ喘ぐ夜美達を見ると、寧ろ俺は幸せな気持ちになっていた。

「オラの子をいっぱい産んでくれ」

俺の上に跨って腰を振り続ける夜美の腰に手を添えて、一滴の子種も子宮に残そうと俺は腰を突き上げて彼女の中に解き放つ。

「ぁぁあぁあああああああああああああああああああっ」







所詮は人間だ。

何万年と生きている彼女と俺とでは生きる時間が違う。

俺は男としても、生物としても生きる為の生命を終えようとしていた。

役目を終えた俺は同化を解かれ、今は寝室に横たわっている。

本来なら彼女の中で暖かく包まれたまま最後を迎えたかったのだが、そのままだと異物として排泄されてしまうらしい。



「雷太、童を置いて行かないでおくれ・・・」

夜美は俺の胸の上に手を置いて子供のように泣きじゃくっている。

「夜美、泣かないでおくれ。儂はお主と一緒に入れて幸せじゃった」

頭を撫でながら宥めようとするが、とても落ち着きそうにない。

「心配するな。儂は生まれ変わって必ずお主の元に帰ってくる」

「何を言っている。輪廻の渦に巻き込まれたら、お主の記憶は消されて新たな生命として生まれ変わるのじゃぞ」

「夜美は神なのだろ?俺の魂がどうなったか分からないのか?」



「・・・・・・・・・・分かる」



少し考えて、夜美は夜刀神の本体の刀を抜く。

すると刀が小さくなって宝石のようになる。

「コレは童の本体の核じゃ。お主の魂に同化させればお主の傍にいることが出来る」

宝石を受け取ると、手の平から俺の体に吸い込まれて行く。

「コレからもずっと一緒に入れるな」

俺は夜美の頬を撫でると嬉しそうに俺の手を握り返す。

「やっと笑ってくれたな」



彼女は俺に変わって村への復讐も果たしてくれた。

夜美を一人残す事も無くなった今、俺に思い残す事は何もない。



「ありがとう・・・」



その言葉を口にすると俺の命は尽きるのだった。








「オラの過去どうだった?」

「コレがアンタの生涯だってのか?」

「そうだよ」

俺は雷太の一生をダイジェストのような形で見ていた。

しかし雷太が感じる痛みや感情、夜美とまぐわっている時の快楽、全て本物だ。

「言っておくけど、彼女は君の妻でもあるからね。どうか彼女を悲しませないでくれよ」

雷太はそういうと黒い球体を俺に差し出してくる。

「コレは?」

「コレはオラが生涯を掛けて得た力だよ。君に受け取って欲しい」

その球体を受け取ると、俺の体の中に吸収されていく。

するととんでもない力が俺の体の中に入ってくる。

同時に扱い方も自然と分かるようになっていた。

「スゲェ・・・」

「その刀を出し入れする為の力と思ってくれるかな」

「この刀の?それにしてもこの刀はとんでもない切れ味だな」

振れるだけで真っ二つになってしまうのだ。

しかも切った感覚を全く感じることない。

「そうだね。ちなみにその刀は夜刀神の本体を司る核でもあるから絶対に奪われちゃいけないよ」

その言葉と同時にそれが何を意味するのか頭の中に流れ込んでくる。

この刀が無ければ、今まで蓄えてきた群体神の力を一つにまとめる事が出来なくなるということだ。





「じゃあそろそろオラは行くからね」

「待ってくれまだ聞きたい事が・・・」





まだ聞きたい事があったが、雷太は消えてしまった。

意識を取り戻すと、目の前にユキが俺に抱き着いて泣いている。

「・・・・・・ユキ?」

ずっと昔の俺の記憶を見ていたような気がしていたけど、時間的にはそんなに経っていないようだ。

「あんちゃん?」

ユキは安心したのか更に大粒の涙を流しながら抱き着いて俺の顔をベロベロと舐めだす。

興奮しているせいか、顔が動くほどに舐める力が凄い・・・




夜美?




ユキを見ると何となく夜美に似ているような気がした。





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