ユーフェミアとクリスフィアの出会い。
暗い道、男女は進む。
男女とは、クリスフィアと人型のケルベロスだ。
ケルベロスが魔法陣を展開した後、二人は眠った。
そして、今に至る。
深い深い闇、二人は沈んでいく。
やがて、暗闇しか無い筈の場所に光が見えた。
「あっ、ユーフェミア!」
気配で感じたであろうケルベロスは走り、クリスフィアも追った。
本来なら暗闇の中でうずくまったり立ちつくしている筈のユーフェミア。
だが、彼女は光の球の中で眠っていた。
「強制的、って事ですのね」
クリスフィアは呟く。
これではユーフェミアと会話する事すら出来ない。
すると、ケルベロスは目を閉じる。
「ユーフェミア、ユーフェミア!」
ケルベロスは呟く。
内側に居るユーフェミアに直接語りかけているのだ。
しばらくすると、ユーフェミアは目を覚ます。
ゆっくり開いた瞳は、今の現状全てに驚いていた。
辺りを見回し、二人が目に入る。
「ユーフェミア!」
若い青年、ケルベロスは喜び叫ぶ。
「シン、まだ解決には至っていませんわよ」
クリスフィアは言うと、ユーフェミアを見る。
「はじめまして、ユーフェミア。私は数世前のあなた、名はクリスフィアと言います。今回私のせいで申し訳ありません」
クリスフィアは言うと頭を下げる。
そして頭を上げると本題に入った。
「私は身体をあなたに返還する為に参りました。先ずはそこから出ていただきます」
クリスフィアは言うと、問答無用で魔法を使う。
炎、風、水、氷、様々なものを使うが球体はヒビ一つ入らない。
「クリス、退いて!」
今度はケルベロスが超音波を発する。
だが、それも少しヒビが入っただけで直ぐに無くなった。
「…難しいですわね」
クリスフィアは呟く。
「なら、中から」
ユーフェミアは言うが、それは無意味に終わる。
発動すらしなかったのだ。
「私たちが個々でやっても無駄という事ですのね…」
クリスフィアは眉間に皺を寄せた。
「私と彼女は同じ…」
唐突にユーフェミアは呟く。
「クリスフィアさん、ヘンリーの様に融合しては?」
ユーフェミアはそう提案するのだった。




