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姫は勇者と再会します。
「ルディ!」
ルディ専用客室にアンリエッタは飛び込む。
彼等は二手に分かれていた。
ルシアの転生者、ルシネル討伐チームとルディ守護という名の安全チームだ。
それでもどちらにも魔王位が居る。
魔王はアンリエッタとキーレンが部屋に入ると部屋の守備魔法の管理者を替えた。
それによって、部屋はより安全になった。
一方、ルディは驚いていた。
「何で?」
アンリエッタとキーレンが魔王と共に現れる。
それは有り得ない事だったからだ。
「もう、用済み?僕を捨てるの?」
ルディは魔王、イヴリーズを見る。
「それは違う」
イヴリーズはルディの頭を優しく撫でた。
「帰って…僕は彼と一緒に居たいんだ」
優しいルディ、笑顔を絶やさないルディの初めて見る顔。
その顔に、アンリエッタは複雑になる。
「ルディ、何で…」
帰らない、こんな危険な場所に居るというのに、魔王と一緒なのに、まだそんな事を言うのか。
こっちは助けに来たというのに。
アンリエッタは呆れ、怒り、絶望する。
「とりあえず、ヘンリー様が戻ってから考えましょう!ね?」
キーレンは慌てて提案する。
それから、気まずい空気が流れるのだった。




