一時休戦。
「皆、お疲れ様」
ヘンリーは笑みを浮かべると皆に言う。
「ヘンリー!」
ピンポイントの到着に、アンリエッタは驚いていた。
「ヘンリー様、何故魔王と一緒に!?」
キーレンはヘンリーと共に居た人物に違う意味で驚く。
「ヘンリー殿、説明を」
ユーフェミアの言葉にヘンリーは頷いた。
当初、姫一行はルディ奪還と魔王討伐を目的としていた。
だが、それより脅威なのは魔王ではなくルシアだ。
ルシア、新しい存在に四人は驚く。
更に相手が子供だと云うのだから更に驚きだ。
「ルシアは私が相手するよ」
ヘンリーは呟く。
だが、問題はそれだけではない。
「ルディはどうするの?」
アンリエッタは問う。
それは一番の問題だからだ。
「彼が魔王になるなら返そう。ただし、それが無理なら返せない」
魔王は言う。
それは揺るぎない言葉だった。
「へーっ、面白そう」
他人事に、オネラスは言う。
「あんたが魔王になるなら家臣になってもいいよ」
オネラスは更にそう告げたのだった。
ヘンリーは苦笑いする。
「ふざけるな!」
ユーフェミアはオネラスに剣を向ける。
「あー恐い。でも、本当になるならやってもいいよ。面白そう」
オネラスはあくまで楽しみを優先させる様だ。
「ちょっと、結局どうするのよ!」
アンリエッタは痺れを切らして問う。
だが、それにはキーレンも同意見だった。
「ルシアが共通の敵、それは変わらない。一時休戦して共闘しませんか?」
ナリスは言ったのだった。




