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二人は対峙しました。
「役立たずだね」
子供は急に現れる。
それは隠し部屋への入り口に入る前、廊下での出来事だった。
子供は下っ端長老をあっさりと殺すとヘンリーと対峙する。
「久しぶりだね、ヘルグラム」
子供は言う。
「君の事は知らない」
ヘンリーがそう返すと子供はニヤリと笑う。
「僕だよ、ルシアだ」
子供、ルシアが告げるとヘンリーは驚く。
まさかルシアまで記憶があるまま転生していたなんて、思わなかったからだ。
「実際にはルシネルなんだけどね」
大人っぽい表情から急に子供っぽい表情で言う。
「今はヘンリーだっけ?ヘルグラムの若い頃に似ているね」
ルシネルはまじまじと見ると言った。
「また、僕の邪魔をしないでよ。殺すよ」
殺す、その言葉には狂気が混ざる。
だが、ヘンリーは真正面から向き合う。
「今度こそ、君を止めるよ」
ヘンリーは言った。
するとルシネルは笑う。
「アッハッハ!君が?逃げ出した君がそんな事言うの!」
笑い涙を拭うと、突如表情が一変する。
「ルシアー!」
メイドがルシネルに向けて突っ込んで来たのだ。
顔はヘンリーに向けたままメイドの攻撃を手のみの防御壁で受け止める。
「邪魔が入っちゃったし、一度帰るよ。母さんが心配するしね」
ルシネルは作り笑顔で言うと消えた。
ルシネルが消え、少しの間沈黙になる。
「あの子供がルシア…」
メイドは拳を握りしめた。




