ヘンリー対長老達の戦い。
長老達は隠れ家で外の様子を映像で見る。
一つは姫一行、もう一つは魔王の様子、そしてもう一つはヘンリーだ。
魔王の様子はほぼ変わらない。
姫一行はヘンリーが抜けた事で互角の争い。
そしてヘンリーと三人の長老の戦いは、今始まろうとしていた。
長老達はヘンリーを城の中庭におびき寄せ、他の者に気付かれない様空間隔離したのだ。
「二人、もう戻れないね」
薬で強化された二人の長老を見てヘンリーは言う。
指示を担当する長老は明日は我が身、可哀想に青ざめていた。
「ナーヴ殿、グランツ殿を強化してください」
長老が言うと、ナーヴ長老はグランツ長老に強化魔法をかける。
「グランツ長老、ヘルグラムに攻撃してください」
指示する長老は、ナーヴ長老とグランツ長老より立場が下らしく、敬語だった。
グランツ長老は攻撃する。
ヘルグラムが魔王だった頃も、彼は戦闘部隊だった。
一方ナーヴ長老も補助魔法中心の魔法部隊だった。
つまり、適材適所という事だ。
だが、グランツ長老の攻撃は昔と違い攻撃一辺倒だ。
要は命令通り。
「これならオネラスでも彼等を倒せるな」
ヘンリーは冷静に考える。
そして、手刀をしようとする。
だが、それは密着型防御壁に阻まれた。
「普通の攻撃は無理って事か…二人には可哀想だけど、死んでもらうよ」
二人の長老は元に戻す事も出来ない。
ヘンリーはせめて死なせる事にした。
下っ端長老とナーヴ長老は隣に居る。
ヘンリーは攻撃を避けながらグランツ長老を挟み対角線になる位置に移動する。
呪文は唱えない。
ただ、手を出すだけ。
「すみません」
グランツ長老に向けて人差し指を指すと防御壁より格上の光線を放った。
それはグランツ長老を貫きナーヴ長老まで届く。
二人はほぼ同時に倒れ、下っ端長老は恐怖の悲鳴をあげると逃げた。
長老は隠れ家に向かう。
必死で逃げる。
ヘンリーは、その後をゆっくり追った。




