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オネラスの攻撃。
粗方の魔物と魔族を倒した頃、オネラスは現れる。
「戦わないと…倒さないと…」
オネラスの中でそんな思いがグルグル回る。
それはもう、オネラスであってオネラスではなかった。
「あれは、オネラス?」
先頭に居るユーフェミアは呟く。
オネラスは右腕に鉤爪を装備していた。
だが、その姿は直ぐに消える。
次の瞬間にはユーフェミアの遥か後方、ヘンリーの直ぐ側に居た。
「オネラス、君は…」
鉤爪で攻撃してきたオネラスを魔法壁で防ぐ。
爪の部分が魔法壁に当たっている部分が青くなる。
キーレンはそれに気付き、弓をオネラスに放つ。
すると、オネラスは一度離れた。
「キーレン、二人の補助を続けて!」
ヘンリーに言われ頷くと、キーレンはユーフェミア達を見た。
戦いは今も続いているのだ。
そんな中でも、オネラスはヘンリーにのみ攻撃を仕掛けてくる。
攻撃は鉤爪一辺倒に近い。
「オネラス、オネラス!」
正気を取り戻させる為に声をかける。
だが、オネラスにその声は届かない。
それは、ヘンリーを転生させるきっかけに酷似していた。




