ヘンリー事変。
ぞろぞろと魔物が現れる。
とりあえずは雑魚、数は数えきれない。
「竜巻!」
ユーフェミアは頭で描き両手を翳すと叫ぶ。
想像より強い竜巻は手前の魔物を吹き飛ばす。
その後、剣を抜く。
ユーフェミアはアンリエッタと共に切り込んでいった。
キーレンも、弓で補佐をする。
道具ではなく魔法を使っているのでコントロールは容易い。
ヘンリーは皆の強化をしつつ時々敵を硬化させ動きを止める。
それでも危ない時は、魔物を炎で焼いたり凍らせたり大地から串刺しにしたりする。
アンリエッタやユーフェミア、キーレンが奮闘してるとはいえ、ヘンリーの匙加減一つなのだ。
少しずつ進むと、今度は大型の魔物と少人数の魔族が現れる。「ククク、君達逃げないの?」
突然オネラスが現れる下級魔族に言う。
「は?」
魔族にしては魔力の弱い者達は、ヘンリーの魔力の強さが遠くて把握できない。
だが、ヘンリー達はじりじりと近づく。
「サイクロプスよ、行け!」
弱小魔族達は魔物の指揮を執る。
「逃げないと、死ぬかもよ」
オネラスはニヤリと笑うと消えた。
「ハーピー、やれ!」
別の者も指揮を執る。
空から指揮する者はヘンリー達に少し近づく。
「ん?」
魔王クラスの魔力、ハーピーを指揮する魔族はヘンリーに気づく。
「……ヤバい」
突如冷や汗が出る。
そして、そのうちの一人は逃げ出した。
「あいつ、見たことあるな」
別の魔族はルディ達と共に来たヘンリーを見たことがあった。
「あいつの魔力、あんなに強かったっけ?」
遠巻きながらヘンリーを見る。
「全然、違う!」
彼は驚くと、怯える。
魔力の質も変わり、人間と魔族の2つの魔力を持つ。
それは異質だった。
そして逃げ出した。
ある者は殺られ、ある者は逃げ出す。
そうして魔族は統制が取れなくなり、姫一行は勝利を収めた。




