57/247
ナリスの本性。
二人が転移した直後、油断してナリスはデリオルオに殴られた。
「痛いなぁ…」
メイド服のナリスは、メイドと思えない言葉を吐く。
「さてデリオルオ、君はアウトだ。僕を殴ったからな」
その姿は男、ナリスは魔王の指示で女に化けていたのだ。
「行くよ!包囲!」
ナリスは楽しそうに言う。
デリオルオはその中で青く光る壁に向かってがむしゃらに暴れる。
「ヘルグラムの武将と言われた男がこれか…ただの筋肉男じゃつまらないな」
ナリスは吐き捨てると飽きる。
「固まれ」
ナリスが指を鳴らすと、青い光はデリオルオが中に居るまま結晶体となった。
「オネラスも行っちゃったみたいだけど、大丈夫か」
ナリスは魔法陣のあった辺りを見て呟くと、今度は結晶体を見る。
「これ、一応持って行くか」
ナリスは呟くと一言言う。
「縮小」
その直後、結晶体は小さくなり手のひらサイズになる。
ナリスはそれを拾うと変化する。
「買い物済ませたらもどらないとね」
結晶体をポケットに入れると、路地裏から出たのだった。




