ルディの意志。
「そっか…でも、ヘンリーは大丈夫だよ!だって、大魔導士だもん!」
笑顔で確信を持ってルディは告げる。
それは、仲間への信頼だろう。
「ルディ、私は一度部屋を出る。キーレン、ルディと仲良くしてやって下さい」
イヴリーズが言うとルディは一瞬寂しそうにするが、直ぐに笑顔で手を振った。
「行ってらっしゃい」
同時にナリスも出て行き二人になる。
「ねぇ、ヘンリーは今何してるの?ロバート達とは会った?」
矢継ぎ早に質問してくるので、キーレンは困る。
「我々は、今あなたを救出する為に動いています。ヘンリー様、それからアンリエッタとユーフェミアさんもです」
その言葉にルディは驚く。
「アンリエッタとユーフェミア騎士が!?じゃあ、ジョージ達は?」
「村へ戻りました。ロバートもジョージと一緒です」
村へ戻った。
その言葉にルディは安堵する。
「僕は元気だから、アンリエッタ達も僕を助けに来るのは止めて欲しい…」
それは本心、ルディはそう思っている。
キーレンはそう感じた。
「あなたは、逃げようとは思わないのですか?」
キーレンは口にする。
そんな事しなくても無理矢理ヘンリー達の元へ連れ帰る事も可能だというのに。
「思わない。だって、ここにはイヴリーズがいるから。それに、ナリスっていう友達も出来た。それに、二人が他の魔族から守ってくれる」
監禁されている、とは思っていない事が伺える。
「ねぇ、君はいつかヘンリー達の所へ帰るの?」
キーレンは話して感じる。
彼、ルディ・ハイオは純粋なのだと。
だから、正直に答える。
「勿論。出来るならあなたも連れて、皆の下へ戻るつもりです」
「そっか…でも、僕はイヴリーズが一緒じゃないと帰るつもりは無いよ。だから、いつか帰るなら皆にそう伝えて」
ルディは苦笑して言ったのだった。




