ユーフェミアの魔力量。
「ヘンリー殿、ヘルグラムを再び小さく出来はしないでしょうか?」
ユーフェミアは川で休憩中、ヘンリーに言った。
それは一つ前の村での出来事だった。
霧に影響され過ぎたヘンリーは魔法の調子が悪かった。
アンリエッタとユーフェミアは魔法を使った事が無く、キーレンは魔力制御装置で魔法が使えない。
そんな訳でケルベロスを小さく出来なかった。
「あれは均等にかけ続けないといけないから無理なんだ」
ヘンリーは言った。
すると、キーレンがその会話を聞いて問う。
「ユーフェミアさん自身が出来ないのでしょうか?」
その言葉に皆が一斉にキーレンを見た。
「だって、契約したんでしょう?だったら魔力も多いんじゃないかと…」
慌ててキーレンは言う。
だが、その考えにヘンリーは考え込んだ。
「騎士は魔法使わないから考えた事無かった」
そして、ヘンリーは魔法指導をする事にした。
「一番重要なのは想像力、言葉はそれをわかりやすくする為の装置、そう考えるといいよ」
そう言うと両手を前に突き出す。
「水よ上がれ」
言葉と同時に両手を上に上げると、川の水は同じ様な軌道を描いて上がり、直ぐに落ちた。
「流石だ」
「いや、長く続けられないって事は本調子じゃないって事だよ」
ユーフェミアが感心すると、ヘンリーはため息をついた。
霧の村から数日、それでもまだ戻らなかったのだ。
「じゃあ、やってみて」
「はい」
ヘンリーが促すと、ユーフェミアは返事する。
少し離れた所では、アンリエッタとケルベロスの睨み合い。
キーレンはそれを見て呆れていた。
「集中して」
アンリエッタが気にかかっていたユーフェミアにヘンリーは告げる。
「いきます!」
ヘンリーがやっていたのと同じ様に手を前に出す。
「上がれ!」
ユーフェミアの言葉と行動と同時に、大量の水が高く上がった。
留まる事は想像力しなかったので、雨が降る様に落ちる。
天気がいいのも相まって虹が出来た。
「予想以上だ」
ヘンリーが反射で呟いた程だった。




