シェバルトの処遇。
「アンリエッタ姫様、ユーフェミア騎士、どうしてこちらに」
霧を解決しに来て元の木阿弥になっていた兵士達。
その中に騎士団の者が数人居た。
「勿論、解決する為よ!」
「それは心強い!」
アンリエッタの言葉を安易に信用する。
「本当は偶然通りかかっただけです。姫様はこの調子だ、結局解決する為に動く羽目になったのですよ」
「心中お察しします」
別の騎士はユーフェミアに同情した。
「ところで、犯人はどちらに?」
「僕だよ」
魔族が犯人だと知らない騎士に、シェバルトは自ら出頭する。
「こんな優男が?」
騎士は明らかに疑っていた。
「何なら霧、出そうか?」
「やめろ!」
冗談で言った言葉に騎士は反応する。
「彼はどうなるのですか?」
キーレンの問いに、騎士は怪訝な顔をする。
キーレンも姫一行の一員だとヘンリーが教えると、態度が一変した。
「裁判になります。ですが、死んだ者は居ない様ですし、数年牢に入るだけで済むでしょう」
敬礼をして騎士は答えた。
「シェバルト様…」
アニエは手を合わせ祈る。
「とにかく、ここに居る全員に事情聴取からです。男を連行しろ!」
騎士の指示に兵士は従おうとする。
「…待って!」
それを止めたのはヘンリーだった。
「彼の罪はここで償わせましょう」
そう提案したのだ。
「彼に仕事を手伝わせるんです。彼が悪事を働く事は無いと確信してます。きっとここでもやっていける」
ヘンリーは確信を持つ。
「魔導士様が仰るなら…ですが、念の為あの優男に魔法はかけてください」
「わかった」
ヘンリーが頷くと、騎士達は事情聴取用の兵士数人と騎士一人を残して帰っていった。
「君は悪い事をしない。いいね?」
ヘンリーはシェバルトの目を見て言う。
「はい」
心からの忠誠で、シェバルトは応えたのだった。




