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魂の纏うもの。

「本当に、似ている。姿も、魂も…」

シェバルトは呟く。

ヘンリーは眠ったまま起きない。

「そういえば、君達は何で無事なんだい?」

「彼の作品のお陰だ。仕組みはわからないけど…」

ユーフェミアは告げる。

そして、ユーフェミアは外して見せた。

「君の纏うものが変わった…そうか、それで君とケルベロスの、キーレンとお嬢さんの纏うものが似ていたのか」

シェバルトは勝手に納得した。

「では、彼を起こそう」

そう言うとシェバルトは呪文を唱える。

呪文を唱えしばらくすると、ヘンリーはゆっくり目を開けた。

<これは、夢なのか…?>

知らない部屋だが、キーレン、アンリエッタ、ユーフェミア、ケルベロスが居る。

キーレンは心配そうな顔をしていて、その後ろには居る筈の無いシェバルトまで居る。

それから、知らない少女…。

そこで現実だと気づく。

霧の幻覚はあくまで知り合いのみなのだ。

「ヘンリー様、大丈夫ですか!?」

ヘンリーが目を覚ました事で皆が集まる。

そんな中、シェバルトは膝をついた。

「お久しぶりです、ヘルグラム様」

丁寧なお辞儀でシェバルトは尊敬の、敬愛の意を示す。

皆はそれに注目し、ヘンリーの行動に注目する。

「私はヘルグラムでは無いよ。ヘンリー・ミラーだ」

苦笑いしヘンリーは言った。

すると、シェバルトは立ち上がる。

「そうですね、あなた様は転生なさった。我々を置いて」

シェバルトが泣きそうな顔をすると、アニエが寄り添う。

「君達は…」

異族交流、二人のお互いの感情には愛があった。

「君、魔族ならこの地の霧を晴らしてくれないかな?」

ヘンリーが優しく言う。

すると、シェバルトはあっさり頷いた。

シェバルトはドアから外に出て、他の者は家の中から見守る。

シェバルトは左手を頭上に上げ何かを呟く。

すると霧はその手に吸収される様に集まり、球体になる。

最後にシェバルトがそれを潰すと終わった。

皆はぞろぞろ家から出る。

「そうだ、彼等も解放しないとね」

シェバルトは言うと、再び何かを唱える。

すると村人や旅人、騎士等が球体で眠ったまま現れ、ゆっくり地上に降りると球から解放された。

「お母さん!」

その中の一人にアニエの母、アニスが居た。

アニエは駆け寄り、母を抱きしめる。

「アニエ…」

アニスは呟くと娘を抱きしめ返した。

「お母様、申し訳ありませんでした」

シェバルトはアニエの母に膝をつき謝る。

だが霧を作る前に球体に入っていた為、アニスは訳がわからなかった。

「アニス!アニエ!」

霧が晴れた事で木こりは村に入っていた。

「お父さん!」

家族三人は抱き合う。

周りに解放された人々も訳がわからなかったり現状を把握するのに必死だった。

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