再会しました。
「ヘンリー様、アンリエッタ!」
二人をそれぞれ寝かせ、キーレンは看病する。
ケルベロスも行方不明になり、キーレンは不安だ。
だが、この民家だけは安全なのでそこだけは安心だ。
魔法を唱え、対処する。
アンリエッタは腕輪のおかげで少しずつ回復していた。
だが、ヘンリーはアンリエッタより治りが遅かった。
「魔法を誰かが使ってる…」
突然シェバルトが呟く。
「魔法使いはヘンリーだけ。それに彼は霧の外に居る」
「霧の外?魔法使ってるのは人間じゃなく魔族だよ。それに、一人霧が飲み込んだ筈だ」
そう二人が喋る頃にはユーフェミアの体力は回復していた。
シェバルトが回復魔法をかけたのだ。
「とにかく、行けばわかるだろう」
その少し後、アニエの家まで辿り着いた。
「アニエ、各部屋を見てきてくれるかい?」
アニエは頷くと数部屋を見る。
シェバルトとユーフェミア、ケルベロスはそのままリビングに入った。
「シェバルト様、いらっしゃいました!」
アニエが叫ぶ。
廊下に通じるドアを開けていたので、その声は簡単に聞こえた。
「アニエ、つれておいで」
シェバルトは言う。
アニエに連れて来られたのはキーレンだった。
キーレンはリビングに居るユーフェミアとシェバルトを見て慌てて隠れる。
「キーレン?」
ユーフェミアは突然隠れたキーレンに不振に思う。
「今の彼は、キーレンというのかい?もしかして、キーレン=ジュドリア=ルシウス=マルシス=トルガルシアかい?」
長い名前、ユーフェミアはキーレンのフルネームを知らない。
「知らないのか。キーレンとやら、出てきなさい」
幼いキーレンの面影を連想したが、確証は無かった。
キーレンは渋々姿を現した。




