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霧の村に戻ります。
「君、君!」
シェバルトはユーフェミアを起こす。
戦う意志の無いシェバルトに、ケルベロスは警戒しつつも近寄るのを許していた。
「何故、ケルベロスがここにいるんだ!どうやって契約したんだ!」
シェバルトの問いの意味が解らない。
「ヘンリーのペットで、小さくて…」
だが、そこに居るケルベロスは大きかった。
「契約、したんだ……」
それは咄嗟の無意識の契約。
「ヘンリー……そのヘンリーとやらの元へ行こう!」
シェバルトは言うとユーフェミアを立たせる。
「アニエ、反対側を頼めるかい?」
シェバルトは窓から見ているアニエに頼む。
アニエは心配そうな顔でシェバルトの言うとおりにした。
ユーフェミアとアニエが来た道を逆に進む。
勿論、ケルベロスもついて来る。
「ユーフェミア殿、ヘンリーとやらは何者なんだい」
「ヘンリーは、人類最強魔術師だ。お前が小細工をしさえしなければ、直ぐに倒せるだろう」
ユーフェミアはシェバルトを睨んだ。
シェバルトは一瞬たじろぎながらも進む。
そして、アニエの家まで辿り着いた。




