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ユーフェミアは案内されました。
「アニエさん、あなたの父上は木こりではありませんか?」
案内される最中、ユーフェミアは問う。
どういう訳か、普通の民家に地下があるのだ。
アニエはユーフェミアの問いに少し驚き、微笑む。
「そうです。父さんは元気ですか?」
「はい、今は山小屋に居ます」
「そうですか…」
近況を聞き、アニエは少し悲しそうな顔をし、話題を変える。
「シェバルト様はある方を待ってるって言いました。その方は、昔の主だったそうです。彼は必ず来てくれる。そんな時、あなたが現れました。あなた様がその方でなくても、私はその方が遣わせた方だと信じます」
やがて光が差す。
地下から続く道を抜けると村の外、森の中へと出たのだった。
森に出た後も、アニエとユーフェミアは歩く。
それからしばらくすると、家が見えた。
「お帰り、アニエ」
アニエより年上の美男子がアニエを迎える。
「シェバルト様、ただいま」
アニエは言うと、ユーフェミアを紹介する。
「ヘルグラム様じゃない」
待ち人ではなく、シェバルトはがっかりする。
「あなた一人ですか?」
シェバルトは質問する。
ユーフェミアは首を横に振った。
「仲間が居る。お前は、敵ではないのか?」
ユーフェミアは剣を構えた。
「一応敵だよ。現魔王様に命令されて来たからね」
シェバルトは複雑だった。




