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ケルベロスと意思疎通出来た気がする。
ヘンリーはユーフェミアの肩にケルベロスを乗せた。
ヘンリー自身は行かずに留まり三人と一匹に任せる。
「二人に付けた腕輪と私にくれた耳飾りはどんな仕組みなんだろう?ケルベロス、お前にはわかるか?」
肩にある重み、ケルベロスに話しかける。
ケルベロスを撫でようとそっと上から撫でる。
すると、ケルベロスは珍しく気持ちいいのかゴロゴロと鳴らした。
アンリエッタやキーレンには全く懐かないのに、ユーフェミアは驚く。
「ケルベロス、頑張ろうな」
そう言って手を頬辺りに持ってきた時、親指に痛みが走る。
ケルベロスが噛んだのだ。
血が落ちる。
だが、ケルベロスが吠える事は無かった。
「とにかく行こう」
ユーフェミアが言うと、ケルベロスはワオと一度だけ吠える。
ユーフェミアもまた、霧の濃い中心部へ向かって歩きだしたその時だった。
急にケルベロスの様子が変わる。
「ケルベロス!」
ユーフェミアが止めるも聞かず、ケルベロスは来た方に向かって走り出した。
ユーフェミアは一人になる。
不安を押さえ、覚悟を決めてユーフェミアは更に奥へと歩き始めた。




