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いざ、霧の中へ!
「ヘンリー、何処へ行っていたの?」
森の中から現れたヘンリーにアンリエッタは告げる。
まさか家に帰っていたとは言えず、散歩に行っていた事にした。
その後、霧の前まで移動する。
「お姫様、キーレン、手を出して」
二人が手を出すと腕輪を一つづつ付ける。
「ユーフェミア騎士はこれを」
ユーフェミアにはピアス型のものを渡す。
「これらは対策用だから絶対壊しては駄目、それから距離が離れても効き目が薄くなるから気をつけて」
三人に告げると、ケルベロスをユーフェミアの肩に乗せた。
「私はサポートに回るよ。皆、気をつけて」
そして、ヘンリーは皆を送り出した。
「キーレン、大丈夫?」
「はい、アンリエッタも大丈夫みたいだね」
二人は会話しながら進む。
腕輪の原理はヘンリーしか知らない。
だから、ヘンリーの言われた通りにするしかないのだ。
「私達は何処に向かえばいいのかしら?」
「多分、霧の一番濃い場所でしょう」
「そうね」
会話で不安を払拭する。
だが、会話していても辺りが見えない。
やはり不安なのは変わらなかった。




