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嘘の真相を語りました。
「あぁ、よくご無事で」
依頼した老婆や村人がアンリエッタ達と共に出迎える。
「魔族は退治できましたでしょうか?」
老婆が問うと、ヘンリーは考え倦ねる。
「もう現れる事はありませんよ」
ヘンリーは手のひらサイズになったケルベロスを撫でながら言った。
「結局、何がなんだか私達もわからないのよね」
意識を操られ朧気にされていたアンリエッタは呟く。
それは牢屋に閉じ込められていたユーフェミアも一緒だった。
「ボスは倒しましたし、手下の者は帰しました。こんな事があってはもう現れる事は無いでしょう」
勿論嘘だ。
だが、よくわからないアンリエッタや老婆達は信用するしかない。
「では、我々は安心していいのですね?」
「はい」
ヘンリーはいつもの様に笑みで答えた。
村人は平穏に戻り、女剣士や女魔法使い達も散っていく。
1日宿で休むと、アンリエッタ達も村を出たのだった。




