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キーレンは不安になりました。

「ヘンリー様、僕はどうすれば?」

キーレンは焦る。

固定転移陣を使わないという事は魔力を大量に使う。

それは戻れないという事でもある。

「そうだね……じゃあ、これを付けよう」

ヘンリーは言うと、魔力抑制ブレスレットをキーレンに付ける。

「魔力が……?」

「抑制された魔力を返還するようにしたよ。短時間しか持たないけどね」

魔力研究者でもあるヘンリー、キーレンにつけたブレスレットは抑えるのと増幅させるのを一緒にした研究段階のものだった。

ブレスレットの宝石が光る。

「二人を魔界に送ったらすぐ戻る事、でないと固定魔法陣でしかこっちに来れなくなるよ」

「はい!」

キーレンは戻ってもいい喜びで明るく返事した。

「行ってきます!」

キーレンは言うと、二人と共に消えた。

「キーレンを魔界に帰す事もできたのに……私は甘いな」

ヘンリーは一人呟いた。

それから十五分後、キーレンは魔法陣で帰ってくる。

「ただいま帰りました」

「おかえり」

ヘンリーは苦笑いで出迎える。

その後ブレスレットを抑制モードに変えると二人で洞窟を出た。

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