魔族退治を依頼されました。
町で買い物を済ませると、馬を調達する。
歩きたいアンリエッタはブーイングをするが、魔王城が近い森羅の森はまだまだ遠い。
「あんた達、旅のお方か?」
馬の手綱を引いて町を歩いていると、老婆が突然聞いてくる。
「はい、そうです」
アンリエッタは答える。
すると、老婆はユーフェミアの剣を見て更に問う。
「金は払う。魔族を退治してくれんか!」
老婆の目は本気だった。
周りの者もそれに注目する。
町の者達は4人に期待の眼差しを向けた。
「ギルドに依頼してないのですか?」
ユーフェミアが問うと老婆はうなだれる。
「依頼はしておる。だが、魔族を倒すに至った者はおらん。若い女は帰って来ず、それ以外の者は死んで帰って来る。それ程強いという事じゃ」
「ユーフェミア、退治に行きましょう!」
アンリエッタは瞳を輝かせた。
「しかし……」
「雑魚を倒せなければ魔王は倒せないわ!」
「ですが……」
ユーフェミアは困り果てる。
確かに魔王を倒せればいい。
しかし、ルディを助けるのが本来の目的なのだ。
「その魔族の名前はわかりますか?」
キーレンはお婆さんに問う。
それで相手が誰か知ろうと思ったのだ。
「命からがら逃げた者は相手の名をこう告げていた。ヘルグラムと」
キーレンはその名にゾクッとする。
主ヘルグラムは確実に死んでいる。
それなのに主の名を語り悪事を働く。
それは許し難き事だった。
「倒しに行きましょう!」
キーレンもやる気になった。




