↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴッドフリード 〜英雄目録〜  作者: Flance_Pang
第二章:第二の魔王と魔皇帝の降臨

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

96/97

いざ、アイリスの元へ

【前回のあらすじ】

〈レン〉

いよいよネルケディラからアイリスの待つ所へと出発する時が来た。討伐隊の人たちはともかく、僕とアレクシアで倒せるだろうか?

いや、今はとにかく落ち着いておこう。焦ったってまた返り討ちだ。

レンとアレクシアを乗せた馬車を含む馬車群は順調に目的地に向かっている。馬車の中では、兵士たちが和気あいあいとした会話を交わしている。

しかし、ローザは静かに本を読んでおり、レンは少し考え事をしているかのような表情で外を見ている。そしてアレクシアは、レンに何か話したそうにしていた。しばらくアレクシアは、言うか言わないかで悩んでいたが、意を決してレンに声をかけた。

「あの、レンさん……」

すると、レンはアレクシアの呼びかけに待ったをかけ、

「ちょっと馬車を停めてくれない?」

「え?は、はい!」

馬車を運転していた騎手に停止するよう呼びかけた。その馬車が停止すると、後続の馬車も何事かと思ったように停まった。

レンは、馬車から降りると、多くの荷物が積まれている馬車に向かった。レンはその馬車の後ろに着くと、剣を抜いて馬車の中にゆっくりと入った。中には袋や木箱ばかりだ。

しかし、その中に明らか不自然な樽があった。上に布が被さっていることもあり、より怪しい。レンは恐る恐るその布をどかした。すると……。

「えぇっ!?レ、レイ!?」

「あぁっ、クソッ。足が痛え……。小せぇのが役に立ったかと思ったんだけどな……」

樽の中にはレイが三角座りで入っていた。

「おぉ、よっ」

「よっ、じゃないよ!来ないんじゃ無かったの!?」

「オレも絶対に行かねぇって思ったんだけど、アレクシアが行くって言い出したせいで少し気が変わったんだよ。んでもって昨日の夜に色々悩みまくった結果、こう思ったんだ。アレクシアが行くって言ってんのに、魔王との戦いを経験してるオレがヒヨってどうすんだよってな」

「それで樽の中に入って僕たちにこっそりついて来たと……」

そして話が一段落ついた後、ローザにレイがこっそりついて来ていたと説明し、また馬車は目的地に向かった。

レンとレイは同じ馬車で向かい合っている。レンはまた外を見ていたが、視線に気がついて前を向くと、レイが頬杖をつきながらレンをじっと見つめていた。

「どうしたんだよ、僕のことじーっと見つめて」

「いや……」

するとレイは、レンの両隣を見始めた。右隣にはアレクシアで左隣にはローザがいる。おそらく『両手に花』だと言いたいのだろう。

「なんか今のお前見てっと……。えーと…、なんつーんだっけな……」

「両手に花の事か?」

もちろん、レイがそんな難しいことわざを覚えているわけがない。近くにいた兵士がレイに教えた。

「あ、それそれ!まあ、そんな感じ?」

「……?」

レンは自分の両手を見た。両手に花と言われても、レンはことわざなんて知らないので、『自分が両手に花を持っている』という捉え方をした。

「僕、手ぶらだよ?」

「そういう意味じゃねぇんだよ……」

すると、先ほどレイに両手に花を教えた兵士が……。

「美人2人に板挟みなあんたが羨ましいって事だろ?」

と言った。

「なんだ、そういう事か!じゃあ、僕とレイの座る場所変わってあげようか?」

「いや、そういう訳じゃ……」

レイの言葉を遮るように、レンはその場から立ち上がった。同時にアレクシアがレンの方向に寄りかかろうとした。

「痛っ……!」

当然のように運悪く、レンが立ち上がったと同時にアレクシアはレンの座っていた場所に頭をぶつけた。

「あっ!?」

「おま、バッキャロ……!」

レンとレイは、アレクシアのぶつけた場所を見た。幸いな事に、目立った外傷は無かった。

「ふぅ……。やっちゃったかと思ったよ……」

「思いっきしやっちゃってんだよ」

その後、アレクシアを起こした後にレンは、余りにも自然な流れでレイが座っていた場所に座った。

「おい……。しれっとオレが座ってた場所座るなよ……」

仕方なく、レイはレンが座っていた場所に座った。

この時レンとレイは、アレクシアが今までの色んな出来事への疲れで眠くなって寄りかかったんだと思った。

しかし、ローザだけは既にアレクシアの異変に感づいていた。ローザは立ち上がってアレクシアに近づくと、アレクシアの額に自分の額を当てた。

「わわっ!ローザさん!?何してるんですか……!?」

「う…動かないでください……!」

少しして、ローザはアレクシアの額から自分の額をどけた。

「す…凄い熱ですよ……!アレクシアさん……!き…気づいて無かっ…たんですか……?」

「熱……ですか?」

「さ…先ほども……、め…目眩でレンさんに……、よ…寄りかかろうとしてました…から……。も…もしかしたら何か……、良くないことがあったんじゃないかと……、思って……」

幸いな事に、2人の会話はレンとレイには聞こえていなかった(レンはアイリスとの決着が近づいてるので他を集中する余裕は無く、レイは寝ようとしている)。

そして、馬車はついに目的地に着いた。討伐隊の兵士達は一斉に馬車から武器を取りながら降りて、レンとレイとアレクシアは武器を構えた。ローザは、魔導書を抱えながら馬車から降り、周囲を見渡し始めた。一方で、馬車に残った弓兵は、〈魔矢〉の矢じりに火炎(フレア)を込めている。馬車の騎手達はいつでも避難出来るように手綱を握ったまま待機している。


アイリスを迎え討つ準備が、これにて整った。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

間に合わせたかったからやっつけ感パネェっす。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。