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世界を救った勇者は、強くなるため旅に出る  作者: Flance_Pang
第二の魔王と魔皇帝の降臨

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決勝の開催

【前回のあらすじ】

《クリシス》

オルフェウスは魔王と呼ばれていたと聞いた。それが本当ならかなりマズい事になった。

だが、どういう事だ?オルフェウスは私たちに接触してきた。どういった考えがあるのかは分からないが、警戒する必要があるな。

少し経って、クリシスはハルの元に来てこれまであった出来事を話した。

「……と言うわけだ。私としては警戒をしておいた方がいいと思うんだが、お前はどう思う?」

「どう思うって聞かれても、レグルス以外に魔王がいたなんて事に驚いてるぞ……。でも、確かに警戒はしておいた方が良さそうだな」

すると、闘技場の前のセトの席の背もたれに両腕をついているレイが口を挟んできた。

「でも、敵意はないっつってたんだろ?なんで警戒する必要があんだ?」

「そう言って俺たちを油断させて、隙をついて俺たちを殺すとかがあり得るからだろうが」

とハルは少し顔をしかめて言った。

「いや、本当に敵意は無かった」

とクリシスが言うと、

「……。嘘だろ……?」

「へっ、ハズレてやんの」

ハルは目を見開き、レイはハルを鼻で笑った。

「いや、正確には『敵意が無さすぎる』んだ」

そのクリシスの発言を聞いた瞬間、レイとハルはクリシスを見た。

「敵意が無さすぎるって何だよ……?オレら、仮にも同じ魔王のレグルスを倒した英雄って言われてるんだぞ?アレクシアはまだしも、その英雄の1人のクリシスに対しても敵意が無いって、あり得ねぇぜ」

「そうなってくると、確かに警戒してもおかしくないか……。降伏の素振りは?」

「無い」

「同じ魔王を倒された事に対する報復を示唆するような行動や言動は?」

「それも無い。むしろ、先ほどの試合にてノエルが用いたあの禍々しい力についてを話してくれた」

そう聞くと、ハルは腕を組み右手を顎に当てて難しい表情をした。

「武器は……?」

「見えなかった。恐らく置いてきたか、アイテムボックスか何らかの魔法を使ったんだろう」

「何らかの魔法……?収納魔法か?」

「その辺はお前が一番よく知ってるだろう」

「そう簡単に言われても、魔法の中では年月が経つにつれて忘れ去られた魔法や、本来の使い手が全て死んだ事で本質を改変されてしまった魔法、そもそも人間の理解が及ばなかったり、魔導学者達が何年かかってもその性質が判明しない魔法もあるんだ。何らかの魔法と言われても、見ないことには分からないぞ?」

それを聞いたクリシスはため息をついた。

「……分かった。引き続き警戒はしておく」

「待てよ。次は確かレンとあのオルフェウスとかいうやつだろ?レンに任せりゃ大丈夫なんじゃねぇか?」

そうレイが言うと、

「レンと互角だったノエルが負けたんだ。レンが負けるかもしれないだろう」

と言い残してクリシスは戻っていった。

ーーーーーーーーーー

その頃、レンは控室内のの医療室でセトに試合の結果を話していた。

「え!?ノエル負けたのか!?」

セトはベッドから起きており、レンの話を聞いて驚いた。

「流石は魔王って感じだよなそりゃ……」

「いや、オルフェウスは一撃も攻撃をしていなかった。むしろ、押されてたくらいだよ」

「押されてたのに勝ったのか……?ちと変だよな……」

「いや、全く変じゃないよ。ノエルは身体に負担がかかる技を長く使ってたから」

それを聞くと、セトはこう言った。

「おい。という事はあいつも過剰強化(オーバーブースト)を使うって事か!?そりゃレンと互角だよな……」

しかし、レンはかなり複雑な表情をしていた。

(それだったらどれだけマシな事か……。あの技は明らかに過剰強化(オーバーブースト)よりも反動が大きそうだった。それに、エーテルの流れも違う……。嫌な感じというか、邪悪な感じだ……。あぁ〜!もう〜!何なんだよあの技は……)

「レン?大丈夫か?なんかまた険しい顔になってたぞ?」

「え?あぁ……、大丈夫だよ」

「ならいいか。それにしても、あのオルフェウスって奴、魔王って言われてた割にはなんか悪そうには見えないよな」

「あ?セトもやっぱりそう思った?」

「は?やっぱりって……」

レンはセトの心を見透かしたかのように言ったので、セトは驚いた。しかし、レンはそれ以降何も言わずに医療室から出ていこうとした。

「お、おい!待てよ!やっぱりってどういう事だよ!?」

セトは慌ててレンにそう聞いた。すると、レンは足を止めてこう言った。

「魔王にもいい奴はいるんだなって事だよ」

そして、医療室を出ていった。

「はいはい、そうですかっと」

セトはそう呟いてまたベッドに横たわった。

(相変わらず、重要な事は友達の俺にも言ってくれないんだな)

ーーーーーーーーーー

そして、ついに決勝の時が来た。

「ご来場の皆様!大変長らくお待たせしました!ついに、決勝戦です!!」

実況役の兵士がそう言うと、会場はさっきのざわめきが嘘のように歓声に包まれた。

「今まで開催してきた中でも一二を争う程の盛り上がりを見せた第15回ネルケディラ武闘大全も、残念ながらこの決勝戦でお開き。そしてその決勝戦にて優勝を争う2人がこれより入場です!!」

そう言うと、それぞれの入場口からレンとオルフェウスが出てきた。

「まず始めに、レン・フリューゲル選手!!前大会でも決勝へと駒を進めた優勝候補!リベンジなるか!?それとも、またしても準優勝か!?どうなるか見物です!!それに対するは!今大会のダークホース、ノエル・フリューグント選手を打ち負かしたオルフェウス選手!!なんと、トルネシアの英雄vs魔王という前代未聞の組み合わせだーー!!」

そう言われながら、レンとオルフェウスはリングに上がった。

「魔王とは呼ばれてしまったが、闘技場だ。身分や肩書きは関係ない。1人の闘士として、レン・フリューゲル。お前に勝ってみせる!!」

そう言いながら、オルフェウスは両手剣を構えた。どうやら、かなり本気で戦うようだ。レンもそれを察した。

「そっか……。なら、僕もアンタに勝ってみせるさ!オルフェウス!!1人の戦士として!」

レンもそう言った後、剣を抜いた。

「お互いに気合も本気も十分を超えて最早十二分だ!悔しがっても嬉しがってもこの1戦で最後!ネルケディラ武闘大全決勝トーナメント!決勝戦です!!」

実況役の兵士がそう言った後、審判がリングへと上がってきた。

「選手のお二方!準備はよろしいでしょうか?」

審判が2人にそう聞くと、

「いつでもいいよ!」「問題ない」

レンとオルフェウスはそれぞれそう答えた。

「それでは!決勝戦!始め!!」

審判の掛け声と共に、遂にネルケディラ武闘大全決勝戦が始まった。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

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