ユニット対抗戦 第三戦 鈴宮ユニットVS飛鳥ユニット
第二戦が始まった。開始直後、飛鳥ユニットの面々は自陣に切り込んできた。先頭に立つのは長谷部であり、飛翔しながら黒い弾丸を繰り出してくる。朔也が防御壁を展開すると吸い込まれるように消える。しかし、リミッターがついているため、いつもより防御壁は小さく、必要以上に魔力を消費する。五十嵐の声が通信機から聞こえてくる。
「皆、落ち着いて対処するんだ。相手はアタッカー黒、黄、赤だ。対応する色で防御壁を展開。アタッカーと適宜交代しながら迎撃してくれ」
「また防御壁かよぉ。リミッターついてるとしんどいんだよなっと」
ケンが軽口を叩きながらスレスレのところで光弾を避ける。
「このリミッター付の聖石銃が問題だったんだ。攻撃は最大の防御。防御壁を張り続ける方が、魔力消費が激しい。作戦変更だ。天地君たちは遊撃隊として相手を攪乱してくれ」
「おお、五十嵐、わかってるな。そっちの方がありがたい」
「そうと決まればやってやるか。行くぞ、ケン」
双子たちは防御壁を解除して光弾が錯綜する戦場に飛び込んでいった。戦況は乱戦状態へともつれ込んだ。
双子は戦場を駆け巡った。それを追いかけるように光弾がかすめていく。しかし、元気いっぱいの双子たちのスピードも徐々に落ち始めた。
「ケンとジョーの速度が落ち始めてる。五十嵐君、僕たちも加勢する」
「わかった。すまないが、こちらは手いっぱいだ。頼む」
「いける、鶴来さん?」
「体力も魔力も問題ありません。行きましょう」
朔也は長谷部に向かって威嚇射撃を行って、気を引いた。長谷部は端正な顔立ちに闘志をたぎらせてこちらを見た。
(釣れた……!)
長谷部は標的を朔也とみつきに変えて、絶え間なく撃ち続けてくる。その隣で樺倉が額に汗を浮かべながら防御壁を張っている。朔也は防御壁を張りながら、長谷部に接近する。防御壁に受ける長谷部の弾丸がより重く感じるが、壁にぶつかるとシャボン玉のように光弾は儚く消えていく。みつきの放った光弾が樺倉の防御壁の下を抜けて、樺倉の足をかすめた。動揺した樺倉の防御壁が揺らめくように滲む。
絶好のチャンスだったが、みつきは引き金を引かなかった。その瞬間を狙って長谷部の光弾がみつきに向かう。朔也は咄嗟にみつきの前に立ちはだかった。防御壁を展開する暇もなく、朔也の玉は無残に割られた。
「真山君!?」
「鶴来さん、逃げて!」
朔也は落下しながらみつきに呼びかけた。みつきは長谷部の光弾から逃れるように飛び、五十嵐と土屋のペアと合流した。
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