表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
北海道警察少犯対本部〜桜丘本部長の事件簿①〜  作者: 桜丘亮
桜丘本部長ー最初の事件ー
3/4

―つまらない留置・取り調べ―

 桜丘が同級生である仁木が薬物を持ってることを疑い、強制捜査を執行。カバンの中から大量の薬物が出てきたため、その場で逮捕。逮捕された仁木はなぜ薬物に―。

 本当に最悪だ。最悪以外なんでも無い。なぜバレたのだろうか。いや、そもそもなぜ学校に警察がいるのだろうかー。友達の勧めにより手を染めてしまった「覚醒剤」。学校にある限り、先生がカバンを捜索しない限りわからないようにしていたのに・・・。心に出てくるのは後ろめたさや、後悔ではない。自分の完璧な計画に基づいた「完全犯罪」を破られたことへの怒りだった。拗ねた顔取ってたからだろうか、隣りに座っていた女性警察官に睨まれた。気まずくて窓の外に目を向ける。雨が強くなってきた。


 北彩女子中高等学校―。道内で最初に女子中等教育を行った学校として有名だ。セーラー服にマークが付いてるのが特徴だ。その北彩女子中高等学校の横に車は入っていった。


 薄暗い地下駐車場から、エレベーターに乗り3階へと向かった。廊下ですれ違う警察官だろう人からは冷たい視線を向けられる。まもなく「特捜フロア」と書かれたプレートの前に来た。桜丘が中に入り、話をしている。

「第2取調室へ。」

そう女性警察官に命じると、エレベーターホールへと戻っていった。


  取調室は刑事ドラマとかで見るのよりも小さかったし、籠もってた。女性警察官は、パイプ椅子の背もたれに手を固定すると出ていった。


無音の空間がきつい。時間もわからないまま5分ぐらい経過すると、一人の若い刑事が入ってきた。

「こんにちは。北海道警 少犯対本部の銃器薬物対策課の井伊です。」

その男は名前を名乗ると、すぐに弁解録取書の作成が始まった。調書作成後、取り調べに入った。


「仁木さんは、覚醒剤を持っていたため逮捕されましたが、この逮捕についてどう思いますか?」

 自覚はあるし、自分がやったことだがここは否認するべきだろう。

「覚醒剤は誰か別の人に入れられたのです。私は知りません。」

「どういう経緯で入ったと思いますか?」

この刑事は形式的な質問しか出来ないらしい。よし、これは行ける。

「さぁ。逆に刑事さんならどう思います?」

大抵こういったタイプの刑事は質問で返されると詰まりやすい。

「・・・。」

話の主導権を握れた。もう、話すことはない。

「刑事さんは、自分のカバンに変なものが入っていたらどうするの?」

呆れた顔をしながら

「それよりもあなたはどうするのですか?」

主導権を握り直そうと懸命に頑張っている。fight!

「ほっとくでしょう。気にならないし。」

さらりと、返すと

「おかしいですね。人間、普通気持ち悪いから警察に届けよう。と考えるものですけどね。どうやら仁木さんは例外のようだ。もう少し詳しく聞かせてもらえませんか?」

そっちの方向性で攻めてきた。雨上がりの薄暗く陰湿な匂いが窓から流れてくる。


 2時間に渡る取り調べが終わった。制服を着た男性警察官に連れられて私は、6階にある「留置所」に収監された。収監に伴い、身体検査や持ち物検査の後部屋(留置部屋)に通された。ドラマ同様、コンクリート剥き出しの空間に鉄格子、トイレは腰のところのみ囲ってあった。監視カメラは常時作動。巡回も1時間に1回の定期巡回と、担当によって変わる「抜き打ち巡回」があった。


 留置部屋に入り、お尻の骨がきつくなってきた頃、留置担当の白髪の警察官が鍵を開けて、こう言った。

「弁護士が、接見交通権による面会を希望されているので来てください。」



腰が痛くてたまらない時だった。

それはまさしく、「天の助け」だった。

何か、批評ありましたら、評価をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ