―強制捜査執行 2時43分ー
突然、警察庁にお呼び出しを食らった桜丘は理由が「警察官僚」になることだった。しばらくは普通の生活を送っていたが、クラスメイト 仁木に覚醒剤の使用・所持の疑いが浮上。「警察官僚」の身分をうまく使い、差押許可令状が下った。強制捜査の結果はどうなる⁉
仁木を仕留める。その瞬間が来た。既に応援捜査員によって家宅捜索の準備は整ってる。
ベルトを締めて、腰に桜式拳銃と、自動発砲式拳銃を差し警察手帳、警棒と手錠をを装備して、念の為Yシャツの中に防弾チョッキを着て、教室に入った。
その格好で、教室に入ると、驚いたんだろう。口々に言っているが、無視しよう。
「お静かに。」
そういうと、流石4組。静かになった。嬉しいぞ。
「あ、そうそう。仁木。」
被疑者の名前を呼ぶ。相手は、怖くて仕方がないようだ。
「一つだけ。訂正を。さっき、匂いがすると言う話をしたがあれの匂いが未だにするんだよね。そして、匂いの正体だけどタバコじゃないわ。ビニール袋を焦がしたような匂いがするよ。」
冷や汗をかき始めた。
「よし、じゃぁゲームをしようか。仁木以外の人達は、横黒板の方に寄ってくれるかい。何も持たなくていい。」
全員がノロノロ移動した。不可解であるという顔をしながら。
「よし、じゃぁ次にさっき、話したビニール袋を焦がしたような匂いの正体を当ててほしい。制限時間は、廊下からスーツの集団が来るまでの間。集団が来る前に答えを当てられたら勝ちだよ。じゃぁ、用意、スタート。」
相談し合う、声が聞こえるが、目と耳を傾けているのは、仁木の方だ。動きに不審な点があれば、即座に黒板前に来てもらう。動き始めた。机の中にこっそり手を突っ込んでいる。概ね、パケを取り出したんだろう。次に横にある置き勉棚に手を突っ込んだところで、アウトだ。
「両手を挙げなさい。」
腰から桜式拳銃を取り出すと仁木に銃口を向けた。安全装置を外す。
仁木が、両手を上げたところで次の行動に移る。
「テレビ前に移動しなさい。」
そういうと、席と席の間に入って銃口で促した。仕方無しに黒板前まで移動した。顔はひどくしかめっ面をしているが、こちらとしてはなお面白かった。
「わかった人いない?」
拳銃を持った同級生に問われると、怖気ついたのか答えない。沈黙が続く中、かすかに遠くから革靴の音が聞こえてきた。
「time up 正解は、覚醒剤だよ。」
静かに言うと、ドアが乱暴に開いて差押許可状を持った捜査員がなだれ込んできた。
「北海道警察少年犯罪対策本部 本部長の桜丘です。」
桜丘が静かに挨拶をした。拳銃を持っているのはこのためだったのか、と納得してると別の男が前に来た。
「北海道警察薬物対策課の上本だァ。お前、何持っとんのかわかってるんか、アァ?」
マル暴特有のヤクザ喋りで、身震いが止まらない 仁木。なんて可愛そうなんだ。
「差押許可令状です。あなたのカバンの中身をあらためさせてもらいます。」
「強制捜査を開始します。2時43分開始。お願いします。」
そういうと、鞄を開けて捜索を開始した。教科書、ノートなどとともに厚い茶封筒が出てきた。
中をばらまくと、白い粉が入った小袋が沢山出てきた。また、生理用品の中からも白い粉とライターが出てきた。
「よく、火災感知器が作動しない個室トイレを見つけたな。トイレのポリ袋からアルミホイルの包みと、燃え残った覚醒剤が発見されたそうだよ。」
そう静かに言うと、他の生徒が騒ぎ出した意図に気づいて、慌てて訂正しておいた。
「鑑識課のね、女性警察官と、麻薬探知犬に見つけてもらったよ。」
なぁ〜んだ、という顔をすると上本に睨まれて黙った。
「末端価格は、三百万円ぐらいかな。」
桜丘の一言にどよめきが走ったが、また上本に睨まれ黙った。
「午後2時56分45秒、覚醒剤取締法違反及び、麻薬取締法違反の現行犯で逮捕します。」
静かに、宣言すると、マル暴の上本が待ってました、と言わんばかりに腕をひねり上げて手錠をかけた。
「上本、お前やり過ぎ。もう監察室に行くのは懲り懲りでしょ。」
監察室という単語が効いたのか、捻りをゆるくしてこちらに身柄を渡してきた。
「上本、誰かいないかい?人員。正規で動けるのが、一人なのよ。」
自分に指を指してお願いした。
「じゃぁ、神松。」
上本が荒っぽく命じた。すると、歳30ほどになる女性警察官が来たので、身柄を持ってくるのを任せて車を取りに行った。学校のテニスコートの前に止めてある愛車だ。エンジンをかけ、校門前につけるまでの間に考えたのは、ただこれだけだった。
「まさか、自分と同じ学年の人間を乗せるとは・・・。」
まもなく、神松が到着した。後部座席のドアを開け、きちんとロックを掛ける。
愛車の黒いクラウンは静かに、思い出のある校舎をあとにした。
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次回は、逮捕された仁木の余罪追求などで事件の全容が明らかになってきます!
乞うご期待!




