第五話「猫が魔法使い。魔法使いも猫に化けるからおかしくはない?」
「……弱い」
「弱いですね」
「いや、リョウタが強いんじゃない?」
「ご主人様、強い」
四者(三者と一匹?)がそれぞれの感想を口にしながら気絶している三人の男を見ていた。
「とりあえず、宿に向うか」
「そうしましょう」
「そうだね」
「にゃー」
気絶してる男三人を放って、俺達は宿に向かい歩き出した。
宿の二階の一部屋は長方形でベットが三連続で置いてあるだけの部屋だった。
そんな部屋の隅で太陽が沈み夜になった空を窓から見ながら呟く。
「……なんで一つ部屋?」
呟きに反応された。
「お金の節約です」
「そうそう、リョウタは一銭も持ってなかったんだか仕方ないよ」
「………」
ギルとマリーの言い分に全く意見をいえない。
何故なら、二人の言う通りだからだ。
二人は手紙と一緒にお金が入ってたらしいが俺の手紙には入ってなかった。
故に俺は一文無しなのだ。
「……。まあ、いいや。それよりも今は知りたい事がある」
部屋の中のベットの上にチョコンと座っている黒猫を見る。
「まず、お前の名前は?」
「レン」
黒猫改めレンは答える。
「レンか。では、レンがさっき言ってた主従契約って何だ?」
「主従契約とは、人が私の様な人以外のモノを安全に使役する為の契約」
「それをする意味は?」
「喋れない動物の意図が判ったり、離れていても心の中で会話が出来たり、主が怪我した時に従が身代わりになったり出来る」
レンの説明を聞いて疑問に思ったことを聞く。
「レンは何で俺を主人に選んだ?」
「ご主人様は私を助けようとしてくれた。だから、この世界では私がご主人様を助ける」
「そうか」
他にレンに聞いておく事があるかどうか考えていると横からギルが言った。
「証はないの?」
「証?」
「うん、主従契約って言うんだから契約した証があるでしょ? 普通は」
ギルの事を聞いてレンを見るとレンは俺の左の脇腹の辺り。
先程、レンが噛み付いた場所を指す。
「そこにある」
レンに言われて左の脇腹を見ると噛み付かれた場所を中心に一本の線が円を描いていた。
「これか。レンの方の証は?」
「レンの証はこの鈴」
レンは街で会ったときは付けていなかった鈴を鳴らしながら答える。
「そうか。後はレンが出来る事を教えてくれ。味方の戦力判断を間違えると危険だからな」
俺の質問にレンはベットの上から降りて答える。
「レンは魔法使い。魔法使える。例えばこんなの」
レンの身体が青白い光りに包まれ、光が形を変えていく。
「ギル、あれって変身ってやつだよな?」
「うん」
「てか、猫が魔法使いってどうなんだろ?」
「さあ? でも、魔法使いも猫に変身するし、いいんじゃない?」
「ちょっと違う気がするが、そんなもんか」
光が眩しかったのでギルのほうを見ながら小声で話す。
「終わり」
レンの方に顔を向けるとそこには黒髪を腰辺りまで伸ばし、頭に黒の猫耳と尻尾が生えている一人の小柄な少女がいた。
「他にも回復系と攻撃の魔法を使える」
俺、ギル、マリーが猫が複数の魔法を使える事に驚愕しているのに気付いていないだろうレンは更に。
「えっと、これから、よろしく」
首を傾げながらそう言った。
今回出て来た主従契約は、要するに使い魔を手に入れるための儀式です。
自分には文才がないので小説本文のような意味わかんない説明になっています。




