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第二話「天使も結構いいかげん」

書いてみると妄想を文にするのが意外と楽しいと気付いた。

まあ、文になっているのかと聞かれると答え辛いですが。

眩しい。


「んー」


目を開ければ太陽が見える。


(あれ? 確か昨日トラックに轢かれて……)


寝ぼけた頭を覚ましながら眠る直前を事を思い出す。


(金髪の天使に新たな世界に送るとか言われて……)


その後に眠ったんだ、と思い出し起き上がって周りを見渡す。


木々が生茂り、草がその辺に生えている。


森にいるようだ。


(取り合えず、何すればいいんだ?)


周りを見ても『調べる』のコマンドが出るわけではない。


故に自分で何か行動を起こすしかない。


(まず、自分の持ち物をチェックしとくか)


そう思い、自分の服装を見る。


袴だった。


上下黒の。


更に腰に刀までついていた。


視線を少しずらすと懐の辺りに手紙が入っているのが見えた。


(えーと、何々?)


手紙を開くとそこにはこう書かれていた。


『貴方が眠る直前に出会った天使より。

 この手紙はそっちの世界に送られた人物一人一人に与えられた能力と神様からの指令みたいなのを書く物です。

 貴方の能力は『頑丈な身体』が願いだった為、『頑丈な身体』としか言えない能力を授けました。

 後、私の仕える神からの最初の指令は『旅する仲間を増やしなさい』です。

 指令に期限などはないですので、そちらの世界で気ままに生きてもらって大丈夫です。

 貴方の持っている刀は神器と呼ばれるものです。折れたりする事は無いので手荒に使ってもらって構いませんし、手入れも要りません。

 服装のほうは『日本人なら袴だろう』と神が言われたので変えさせていただきました。

 それでは、第二の貴方の生が幸に恵まれる事を祈り』


手紙の下の隅に現在地の森と近くの街までの道が書いた地図があった。


(これを見れば、街にはいけるな)


地図を見る限りは街まで徒歩で一時間位だろう。


疲れるが無理な距離ではない。


「て、ことは」


空を見上げると太陽は昼前の位置にある。


(先に刀の使い方を練習しとくか)


この世界は人、天、魔の三界から出来ているらしいので身を護る術は出来るだけ早く、習得しておくいにこしたことはない。


(始めるか)


居合いの構えをとる。


(真剣を使うのは初めてだが木刀と同じような使い方でいいか)


暫くジッとしていると風が吹き、木の葉が数枚空を舞う。


「はぁ!」


空を舞う木の葉を斬る。


鞘から刀を抜く動作で二枚斬る。


「せぇ!」


振り上げた刀を返し、振り下ろす動きで更に二枚斬る。


「やあ!」


振り下ろした勢いで回転し、そのまま後を向きながら斬る。


(一、二、三……三枚か)


振り向きざまに斬った枚数を確認しながら刀を鞘に収める。


初めて真剣を振ったにしてはいい感じだが、まだまだだ。


「もう少し、練習するか」


再度、居合いの構えを取り木の葉を斬り続けた。

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