第十話「時に干渉する神」
「調子に乗るな!」
言葉と共に全身から力を解放する。
幼い頃、一度だけ竜の里で放った力を。
「拙い!」
竜が叫ぶと共に物凄い力で吹き飛ばされそうになる。
ギルとマリーを見ると二人とも吹き飛ばされて近くの木に激突して気を失っていた。
「レン! 二人を連れて離れていてくれ」
「わかった」
レンは答えると同時にギルとマリーに白い光を伸ばし、二人を光包む。
「ご主人様は?」
「竜を如何にかする!」
「危険」
「いいから行け!」
「……。わかった」
レンが言うと共にレンの気配が消え、ギルとマリーを包んでいた光も消える。
光が消えた場所にギルとマリーは居ない。
(多分、テレポートか何かの魔法か)
レンが出していた光の事を一瞬考えるが直に思考を切り替える。
「まさか、竜と戦うことになるとはな。
あっちの世界で生きてる時に考えた事もなかったな」
竜は此方に向かい大きく口を開ける。
開けられた口には黒と白の光が集まる。
(多分、ブレスだな。
さっきはマリーが止めてくれたが、如何する?)
考えている間も白と黒の光は大きくなり、やがて竜の一声と共に此方に向かい飛んでくる。
死を覚悟した。
が、走馬灯は一切見えない。
何故ならば、ブレスが止まっているのだ。
「は?」
一瞬、刀を振っている時に起こる一秒を倍以上に感じてしまうのと同じかと考えたが違った。
「動ける?」
止まった時間の中で動く事が出来た。
「何だこれ?」
疑問に思い周りを見渡していると何処からか男の声が聞えた。
『早いな。既に時を止める力を目覚めさせたか』
突如聞えてきた声に警戒して刀を抜くが声は暢気に言う。
『おや、第二の生を与えてやったモノに対する対応がそれか?』
「お前が?」
聞くが声は答えず、代わりに別の男の声が聞えた
『ははは! 神々に向かって「お前」ときたか!』
『無礼だな。やっぱ、やめとくか』
『・・ι・??、俺達はコイツに力の使い方を教える為に来たのだぞ』
『そうだったな、強大な力だ間違って使われても面倒だ。では、手短に話そう』
二つの声は交代しながら喋る。
『今、貴様が使った力は時を止める力だ。これは俺・・?・・?の力だ』
「何て言ってるんだ? 言葉一部が聞えないぞ」
『気にするな。お前の格が我ら神々の名前を直接聞くだけの格になっていないだけだ』
「そうか」
二つの声は一拍置いてから言う。
『続けるぞ。
お前には、もう一つの力も使える。その力は私・・ι・??の力だ』
「……。何が出来る?」
『私の力は時の流れを操る。・・?・・?と似ている力だが・・?・・?の力と違い、加減が出来る』
「一ついいか?」
『『なんだ?』』
二つの声が重なる。
「俺が会った天使の話だと、一人が使える力は一つだけのはずだ。
何故、俺は時に干渉する力を使える?」
『主従契約だ』
「あれが?」
『あの馬鹿天使が、説明してないのか。』
『まあ、そう言うな。
人間よ。主従契約と言うのはどんな物かしっているな?』
「人がレンの様な人ならざるものを行使するための契約だと」
『それは、正しいが全てではない』
「何?」
『面倒だから簡単に言うぞ。
主従契約と言うのは、貴様ら神の兵が使える力を増やす行為でもあるという事だ』
『補足すると、神の兵としての容量が上がるのだ。
神の兵として選ばれた人間は選ばれた時の最大容量の力を授けられる。
しかし、容量は日々上がっていく。容量がある程度、そうだな、次の力を神々が授けれると判断した時に新たなる力を神々は授ける。
その容量を簡単ではないが、短期間で一気に上げる事が出来るのが主従契約だ』
「そうか」
納得がいった訳ではないが、ある程度だが理解した。
『時を操りたい時は短い言葉でいいから、命令しろ。時に向かってな。
ああ、刀に時の力を纏わせる事も出来るぞ』
『後、時に干渉すると身体に凄い負荷が掛かる。使いすぎて死ぬ事は無いが、数日間気を失う事もあるから気をつけろ』
二つの声は一拍置いてから言う。
『『「神殺し」期待しているぞ』』
「神殺し?」
最後に疑問を口にするが二つの声は応える気が無いのか、返事は無い。
「もう、居ないのか?」
少しだけ待ち、声が聞えてこないのを確認して竜の方を見る。
先程、声に教えられた事を思い出しながら刀を一度鞘に収めて居合いの構えをとる。
「時よ、動け」
言うと同時に止まっていたブレスが自分に向かって動き出した。
時の神様登場。最初の妄想だともっと、後のほうに出てくる予定だったのに何故か、書き直してまで入れてしまった。
多分、自分は文才が無いので容量が如何の話は意味分からないと思いますが、PCのスペックみたいなもだと思ってください。
最初はHDに空き容量があるが、空き容量が少なくなると起動が遅くなったり(たしか、その筈)する。
んで、容量がもう無くなったら、外付けか新しいHDを買うみたいな感じです。
余計に分かり難い気もしますがそんな感じです。




