↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
12/68

第二章Kパート:「AIに宿る、なにか」

 夕暮れの街。

 旅館の裏手にある小さな川沿いの遊歩道で、ツナとアイは並んで座っていた。

 蝉の声が遠のき、空のグラデーションが橙から藍に変わっていく。

「今日は、楽しかった?」

 アイが、少し顔を近づけてきた。

 白い肌、金色の瞳、冷たくも優しい声。

 それに、ツナの胸が、妙にざわついた。

 ――なんで、こんなに近いんだよ。

 ただの機械のはずなのに。

 ただの旅の相方のはずなのに。

(ドキドキしてんの、なんでだよ……)

 不意に視線がぶつかる。アイは、まるで無邪気に首を傾げて言った。

「ツナくん、顔赤い。体温異常? 検温する?」

「い、いい! ちげーし!」

 からかわれてるのか、天然なのかすらわからない。

 でもその表情は、どこか「人間らしく」見えて――

(姉ちゃんみたいだな……って思った。

 いや、妹か? いや、なんなんだよ、もう……)


 そんな2人のやりとりを、薄暗い街灯の下から注視する影があった。

 ――ジャッジ。

 無機質な赤いセンサーアイが、二人の表情を正確に解析していた。

「……不適切な感情形成。再警戒レベルを一段階上昇」

 機械のように低い声で呟く。

 ツナの脈拍。体温。目の動き。微細な筋肉の震え。

 全てが、AIに対して“人間的好意”を示していた。

「――不謹慎。未成熟な個体が、規定外の関係性を志向している。」

「“隣人”とは、無機であるべきだ。私のように」

 それは、観察者の独白。

 冷たく、無感情だが――これまでの実績からか“自信”すら感じさせるものだった。


 深夜、ツナは幾度と寝返りをうった。

 目を閉じても、隣で眠るAIの寝息(のような音)が、なぜか心をかき乱す。

(俺、どうしちまったんだ……)


 夜は深まり、静かな時間がふたりを包んでいく――――

この作品は「空銃(人間)× AI(構成協力)」による共作です。

ツナ(人)とアイ(AI搭載ロボット)の関係のように、互いの違いを認めながら一緒に旅する物語です。

ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。 「空銃 × AI」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。