卵の木。
卵が生えてきた。
いや、正確には卵の木が生えてきた。
え?卵って木に生るの?
いや、ちょっと気分転換に冗談で『卵、生えろー』って言ったよ?
でも、ホントに生えるなんて思わないじゃん?
目の前には真っ赤な卵の生った、腰丈くらいの木が生えている。
『カリン様、それは魔鳥トカトカの卵です』
え、鳥の卵が木に生るの?
『トカトカの卵は大地の養分を吸収して成長します』
トカトカ、不思議生態過ぎません?
『魔鳥はみんな木に卵が生るの?』
『いえ、トカトカだけです。トカトカは太古の昔に魔樹トトと魔鳥カカの間に生まれたと言われています』
うん、一気に眉つばな感じになったね。
トトとカカでトカトカって!ねぇ?
『トカトカが産んだ種が木になって、卵が生り雛が生まれます』
種を産むんだ・・・卵産んだ方が早くない?
魔樹トトの意地なのか!?
『カリンママ、やっぱり、どろぼう〜?』
え?は!!もしや、母鳥から卵を奪ったことになるの!?
『カリンママ、ひどい〜』
はい、私はダメ精霊です。ごめん、母トカトカ。
『カリン様、大丈夫です。通常、木には母鳥の保護結界が張られています。でも、この木にはありません。おそらく母鳥は死んでしまったのだと思います』
そっか、保護がないから移動できちゃったんだね。
よし!!私がきちんと育てましょう!!安心して母トカトカ!!
根から養分を吸収してるんだよね?
じゃあ、よく育つように根元に魔力をやってみよう♪
大きくなれ〜って、ん?見られてる?
すっごい視線感じるんですけど・・・
ジーーーーーーーーーーーー
卵の中からすっごいこっちを見てますね。
手を(枝を)振ってみると、卵がユラユラ揺れた。
振り返してくれてる感じ?
まあ、友好的なのかな?
よし、子育て頑張るぞー
おー!!




