表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
66/80

第66話|言語化の失敗

朝、一覧はいつも通り表示されていた。

ずれも遅れも見当たらない。


彼は最下部を確認する。

すべて揃っている。


午前中、処理を進める。

入力も保存も正常に完了する。


だが画面を閉じる直前、

一行だけ表示が遅れたように見えた。


彼はすぐに隣を見る。

新しい担当者も画面を見ている。


数秒後、担当者が口を開いた。


「今の……」


そこまで言って止まる。


彼も何か説明しようとした。

だが、

どこがどう違っていたのかを言葉にできない。


位置だったのか。

速度だったのか。

表示の間隔だったのか。


午後、ログを開く。

更新は続いている。

異常欄は存在しない。


夕方、基準文書を確認する。

追記がある。


「表示は統一されています」


それ以上の説明はない。


定時、端末を閉じる。


違和感は共有された。

だが説明は成立しない。


言葉にした瞬間、

何が違っていたのか分からなくなる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ