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第65話|確認できない共有

朝、彼は端末を開いた。

一覧はいつも通り整っている。


最下部を見る。

位置のずれはない。

すべてが揃っている。


彼は隣の画面に目を向ける。

新しい担当者も同じ一覧を開いている。


午前中、処理は通常通り進む。

入力も保存も問題ない。


だが画面を切り替える瞬間、

彼はまた同じ違和感を見た。


一行だけ、

ほんのわずかに遅れて表示される。


彼は隣を見る。

担当者も画面を見ている。


昼前、担当者が言った。

「今、見えました?」


彼は頷く。

「見えた気がする」


だが、

どこがどう違ったのかは説明できない。


午後、ログを開く。

更新は続いている。

遅れを示す記録はない。


夕方、一覧を確認する。

表示は完全に揃っている。


定時、端末を閉じる。


違和感は共有された。

だが確認はできない。


共有されたはずの感覚が、

どこにも残っていない。

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